よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

創作メモ

冒険

冒険の音がきこえる ざわざわざわ 背中の 痺れる音か

名月の夜のうた

夜んっ!! まあたまた 来たりなばばっ 愉しそのとき さらさら うふうふ わがやはひんがし 石をなし お月に引いかれ ならなりゆきと まっきっき めざしゆこうよ ただひんがし 夜まぎれ

てぶら旅

てぶら旅 なんにも持たずに ぶうらぶら てぶらで旅する かあるくね

海は あるかい どこに あるのかい だれかいるかい ずわずわずわ あおく あかるく 広がっている 風が証明する 果てなく

旅はひとりでするものと いんや ひとりになることと ボクが言ったら キミは笑った それじゃああたしたち ずっと旅をつづけてる

さまようクビ

街すら一瞬寝静まる 月の真下を 首が飛ぶ しゅるりひゅるりと 女の首よ 自分さがしの旅なのか ここでない地に行きたいだけか はたまた うらみのせいか 恋するゆえか

占い師

あたしは当たらぬ 占い師 長い黒髪さやさやと 探してみせましょ あなたのさだめ 当たるも八卦 当たらぬも 黒い衣装に身を包み いつも当たらぬ 占い師 あたしのことさえ わからない

月の道

月が とっても 光るから 今宵は 森を 歩いてゆくさ 会えないキミに 至る道 月夜がボクに しめすだろ

ソーダ

ぷち ぷちっ また ぷちん 気泡 はじけ 痛い? ここちよい? 蒼

三日月夜

しょりしょり 三日月あがる音(未完)

聖火

ちょうど聖火ランナーが横を通りかかったのでボクはタバコに火を借りた。

共に得ればいい

たまにつぶやけ誰も間違えてはいないと正しいのは己だけではなく他者もまた決着奪い合わず共に得る得る得る正義はどこにもなくまたあらゆるところにある憎しみには憎しみが戻り笑顔には笑顔が戻る否定ではなく肯定排除でなく融合氷の純粋でなく不純の温み愛…

沈黙による肯定

破局快楽は共存しヒトはもとめる輝く快楽じつは控えし傍らの危うき深淵知る故に殻を殻に積み重ねその強固いつか満足安全確かにあるとむなしき知恵ゆえ忘れた頃にくる破局消去しようと手放せ快楽それともやはり諦めずいつか出会いし破局をば沈黙(しじま)に…

のぞましき装置

いまいちなマシンでは あいまいなものしかできない そんな装置で ボクはありたい にじんだ 航跡 ふらつく 線 きしむドアから 旅に出よう

春の沈黙

今宵 大気はひやりと冴え 月さらにかがやく 花ひらひら舞い散り しずみゆく春

おもむろに やってきて 去った海平静に おおいつくししかしすべて剥がし 涙だけのこして

ぼやけ月

空を紗が覆い 今宵の月は ふわふわ 眠っている

書棚

休日は潅木を本棚にして。 #twnovel

ガムをかむ

ガムをかむという企業にとって重要なファクターをカバーするためにプロによるガム噛み講習会がひらかれたのだった。 #twnovel

水族館

場末のひなびた水族館で遺書が泳いでいた。 #twnovel

ゆっくりと

あんまりゆっくりあるいたので、時間がぼくを追いこしていった。 #twnovel

ねこのひげ

ある日自分が新種猫のひげであることに気がついた。 #twnovel

初夏(季語)

だからこそ夜更けもうまし夏はじめ #jhaiku

蝶(季語)

しみじみと 雨見し縁に てふ入る #jhaiku

春の雲

そのわけは鞄につめし春の雲 #jhaiku

春晝

春昼のかなしき眼鏡はずすとき #jhaiku

春雷

春雷にたたかいいどむ猫いっぴき #jhaiku

朧月

おぼろづき手に冷たしやはらかし #haiku朧夜 月朧 朧月夜 淡月(たんげつ)

春陰

春陰の街のすきまにさまよいて #jhaiku

春の夜

春の夜や猫も宙をあるくなり #jhaiku