よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

さまようクビ

街すら一瞬寝静まる
月の真下を
首が飛ぶ
しゅるりひゅるりと
女の首よ
自分さがしの旅なのか
ここでない地に行きたいだけか
はたまた
うらみのせいか
恋するゆえか