よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

読書

売って後悔した本

数年前、蔵書のうち千冊ほどのお気に入りを除いて、ほとんどの本を友人の古本屋に売ったのですが、いまになって売らなければよかったかなあと思っている本を三冊(三セット)。 『死霊(全巻)』埴谷雄高…講談社(単行本) 『ノアノア』ゴーギャン…岩波文庫 …

読書日記2023年

1.4 『ハクメイとミコチ(5)』樫木祐人…エンターブレイン・ビームコミックス【◎】 1.4 『後宮の烏(1)』白川紺子…集英社オレンジ文庫【△】 1.3 『平塚おんな探偵の事件簿(3)ライオンは仔猫に夢中』東川篤哉…祥伝社【△】 1.2 『まほろばの王たち』仁木英…

坂木司「先生と僕」

先生と僕坂木 司双葉社発売日:2007-12ブクログでレビューを見る»ココロまろやかになるミステリ最初の一行]一歩進むたびに、チラシを手渡される。そして立ち止まるたびに、声をかけられる。最後の一行]「またね」経緯]この作者は好きだ。図書館で借りてき…

「笑死小辞典/わらいじにしょうじてん」

笑死小辞典ケルルルー立風書房発売日:1988-09ブクログでレビューを見る»死にまつわる笑えるセリフを集めている。■「わらいじにしょうじてん」と読むらしい。■次の各章に分かれている。墓碑銘。作者不明の墓碑銘。老年と死についての不滅の警句。歴史的・ユ…

「おかしな本棚」クラフト・エヴィング商會 読書中・・・

欲しくなる「本棚」 ■魅力的な断片を集めてくれるのがクラフト・エヴィング商會。 ■今回の断片は本の背中であり、それを集めた本棚。 ■今回の「断片」は、いつもと異なり、おおむね架空ではないが、入手しにくさで架空に近いかもしれない。 ■失われたものは…

「濹東綺譚」読書中・・・

すごく久しぶりの再読中。 たまに読みたくなる。 ■文章の速度が3倍遅い。 ■漢字の多さや、地の文の多さや、なにかあるごとにその描写や思いが綴られるからか。 ■持っているのは昭和26年の創元文庫版。それもいい。 ■情味。 ■便利で安くつてそれで間違いがな…

「八朔の雪」高田郁 読書中・・・

江戸が舞台。 女性料理人、澪が主人公。 八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)高田 郁角川春樹事務所発売日:2009-05ブクログでレビューを見る» あさひ太夫 吉原一の花魁と言われている。だれも見た者がいない。源斉は仮想アイドル…

海堂尊さんの世界の簡単なリスト

「極北クレイマー」読書開始・・・海堂尊さんの作品は互いにリンクしていて、それぞれの作品に関するリストを作成すると、重複する情報が多くてめんどくさいので、ここに集めることにしました。でも、集めたせいで、少しネタバレになる場合もあるかもしれない。…

「ジーン・ワルツ」海堂尊

ジーン・ワルツ海堂 尊新潮社発売日:2008-03ブクログでレビューを見る»クール・ウィッチは地域医療に呪いをかける■「医学のたまご」の薫クンの母上(と思われる女医)曾根崎理恵が出ている。おそらく、先にアッチを読んだらいけなかったのかもしれない。冷…

「妖怪アパートの幽雅な日常」香月日輪

7巻目読書中・・・ ■三年生追い出し会など。 ■魔女たちの饗宴。生贄は千晶。 ■暗い萌えは、萌えじゃねぇもんな。(by千晶)。 ■妖怪アパートにてエロスとタナトス談話。 ■妖怪アパートにて親子論。 ■生活に必要なことだけじゃ、人間は成り立たないからね!(by…

「ハチミツとクローバー」羽海野チカ

4巻読書中。 ■森田のいない日々。 ■はぐと森田、離れている二人の天才。芸術をはさんだ絆。 ■山田がだんだんかわいくなっていく。 ■会社の先輩が山田にちょっかいを出そうとするのが気になる真山。 ■ むくわれぬ愛に、老教授の森田に対する愛もあるかも。 ■…

「日々是布哇」デブラ・F・サンダース

日々是布哇(ひびこれハワイ) アロハ・スピリットを伝える言葉北山 耕平,デブラ・F・サンダース,長崎 訓子太田出版発売日:2006-06-22ブクログでレビューを見る»■日めくりハワイの生き方■詩句であり名言集でもある。■ゆったり洒落たレイアウト。インクは茶色…

「心霊探偵八雲」神永学

作品名は知っていたが、まず読むことはなかろうと思っていた。 でも、なんとなく縁ができて、読むことになった。心霊探偵八雲〈1〉赤い瞳は知っている (角川文庫)神永 学角川書店発売日:2008-03-25ブクログでレビューを見る»証人は幽霊!!■紅く染まった片…

「螺鈿迷宮」海堂尊

螺鈿迷宮 上 (角川文庫)海堂 尊角川グループパブリッシング発売日:2008-11-22ブクログでレビューを見る»ウワサの碧水院桜宮病院■アンラッキートルネード、ミス・ドミノ倒しと運命の遭遇?■潜入捜査だ■地域医療崩壊■終末期医療■患者が働くことによって機能を…

「ひかりの剣」海堂尊

ひかりの剣海堂 尊文藝春秋発売日:2008-08-07ブクログでレビューを見る»■剣は一瞬交錯する。■大学医学部剣道部のお話。■ひとりは後の「ジェネラル」速水晃一。■もうひとりはつかみどころのない清川吾郎。■かわいい(だけど誰よりも強い)女性剣士、朝比奈ひ…

本のおもしろさ

いまや本のおもしろさは何が書かれているかではないのだろう。小説ならすでにストーリーではないのだろう。 どんなストーリーもどこかに似たようなのがあるだろう。 ほとんどの場合どこかで読んだなあと思える。 物語を壊したようなものすら含めて。 たとえ…

「彼氏彼女の事情」津田雅美

彼氏彼女の事情 (1) (花とゆめCOMICS)津田 雅美白泉社発売日:1996-06ブクログでレビューを見る»■いつわりの生が出逢い いつわらぬ生となる■完璧な美少女宮沢雪野さんの本性は見栄だけで世渡りしているがさつガール。■同様に完璧な存在である有馬総一郎くん…

「冥談」京極夏彦

冥談 (幽BOOKS)京極夏彦メディアファクトリー発売日:2010-03-03ブクログでレビューを見る»【キャッチコピー】なんだかこわいことがあったようなきがするなあ。【評価】ふつう【3つのポイント】1.あんまり怖くない怪談集。2.軽く書いている。3.ふだんの中の…

「サクリファイス」近藤史恵

続編の「エデン」を今読み始めたところ。【キャッチコピー】ツールという魔物に魅入られた者たち。 【評価】よかった 【一行書評】ヨーロッパに渡っていたチカはすべてのロードレース選手の憧れツール・ド・フランスに挑む。 【この作品10の要素】 ・ツール…

「焔の中」吉行淳之介

火曜日にはなにか「火」について書きましょう。 今回は吉行淳之介さんの「焔の中」について。焔の中 (中公文庫 よ 17-2)吉行 淳之介中央公論新社発売日:1974-07ブクログでレビューを見る»吉行淳之介さんの作品はエッセイや対談も含めてほぼすべて読んでいる…

読書感想のフォーマットを作ってみようかと思った

このブログも結局のところ読んだ本についての記述が多いのでもっと自動的に読書感想文を書けるようにしてもいいかなと思う。 今は「ブクログ」を利用しているので、読書中に「はてな」で書いて、それをブクログにコピーして、あちらでアフィリエイトに直して…

「GOSICK」桜庭一樹

【本の帯】 GOSICK―ゴシック (富士見ミステリー文庫)桜庭 一樹富士見書房発売日:2003-12ブクログでレビューを見る»【キャッチコピー】揺れ動く世界のなかでかがやいたひととき。【内容】まっすぐな少年とちっちゃくて賢くて老成している謎の美少女ヴィクト…

本は旅をする

ブッククロッシングの話ではありません。 ありませんが、似たようなものかもしれません。本というのは旅をするものだと思うのです。 旅をしたがっているのだと思うのです。 なるべく多くの旅を。 旅とはいまここでない場所に行くこと。 本にとって人に読まれ…

「マヌの法典」(岩波文庫)

マヌの法典 (岩波文庫 青 260-1)岩波書店発売日:1953-01-25ブクログでレビューを見る»折にふれてちょろちょろ読んでます。が、通しで全部読むということはしないと思う。インド(ヒンドゥー)の規範の大元という感じでしょうか。「へぇ」があっておもしろく…

「残酷な神が支配する」萩尾望都

他の日付で容量オーバーになったようで中身が削られたので、新たに登録。 残酷な神が支配する 全17巻完結(PFコミックス) [マーケットプレイス コミックセット]萩尾 望都小学館発売日:ブクログでレビューを見る≫読書日記。ふぅ。とても苦労しました。凄い、…

「勾玉三部作」萩原規子

空色勾玉荻原 規子徳間書店発売日:1996-07ブクログでレビューを見る»闇(くら)の巫女として生まれ光に惹かれる少女、狭也(さや)と、光の末弟、雅羽矢。うーん、似たようなタイプでは「十二国記」なんかに較べるとちょい落ちるかな。(1997年01月01日読了…

人生を変えた本?

うーん、人生を変えた本だって? そりゃあ、よくはわからないけど。たとえば太宰治の「人間失格」とか? ずっと理系ないしは工学系に進むつもりだったのが「へぇ、小説ってこんなことまで書けるんだ。文学系もおもしろいかもね」と、結局そっちに進むことに…

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「産霊山秘録」半村良

産霊山秘録 上の巻 (角川文庫 緑 375-22)半村 良角川書店発売日:1981-01ブクログでレビューを見る»忍者の大元締めといえる「ヒ」の一族は衰退していた。それでも戦国を終わらせ平和をもたらすために織田信長を後押しするが・・・(2011年05月06日読了) 産…

「深夜の散歩」福永武彦+中村眞一郎+丸谷才一

深夜の散歩―ミステリの愉しみ (講談社文庫)福永 武彦,丸谷 才一,中村 真一郎講談社発売日:1981-06ブクログでレビューを見る»はるか昔に読んだのは単行本。内容なんて忘れているので再読してみた。古本屋で見つけた文庫本を読み用に買ったことだし。もういっ…