よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

記憶

十津川行

ずいぶん昔の話なのだけど。 ボクは長いことバス停にたたずんでいた。 ここからそのバスが出るということになっていた。 奈良の五條だった。 朝、家(大阪)を出て、これから十津川まで行くのだった。 まだ朝の早い時間帯だ。 時刻表に載っている時間が来て…

キャンディーズの思い出

30年くらい前でしょうか。 ボクは岡山の日本原ユースホステルに泊まっていました。自転車旅行で始まった旅が、途中でちょっとした事故をやって自転車が完全に壊れたので送り返し、自分自身もけっこうなケガでしたがそれでもそのまま鉄道と歩きの旅に切り替え…

体感気温も風景の一部だ

上着を脱いだまま外に出てみた。 まだ冬という感じではない。 ぼくの感覚では晩秋ってとこか。 それでも ちょっと寒い。なにか記憶を刺激してきた。 耐えられないほどではないけど 凍える。 もう一枚欲しい感。 あれは・・・北海道・野付半島のトドワラ。 ぼ…

大阪−青森だと

東北新幹線、東京−新青森が3時間20分だとか。 のちのちもう少し短縮されるでしょうね。 大阪−東京が2時間30分くらいだとして、連絡時間・待ち時間等も考慮して、6時間30分から7時間で大阪から青森まで行けそうですね。むかし、急行「きたぐに」で大阪から青…

蛇の目傘

けさ「めざましTV」で都会に咲く蛇の目傘たちの話をしていた。ふと思い出した。M先生の別荘では玄関にいつも数本の蛇の目傘が待っていた。軽井沢には夕方ごろ必ずのようにざあっと雨が降る。「だから、お客さんに貸してあげるんだよ」とおっしゃっていた…

浮いたのだろうか?

いつだったでしょうか。かなり以前、山の中を歩いていました。たぶん琵琶湖のほとり、比良山系のどこかの山だったと思います。 左右にぼくの背よりも高いヤブが続いていました。たしかここらから突っ切ると滝があったはずだよなあと、気まぐれで見に行くこと…

闇の中の思い出

中学2年か3年の真冬。親の反対を押し切って、夜中の2時ごろ家を自転車で出ました。友人と待ち合わせていた場所に行き合流。そのまま走り始めます。 しだいに街灯も減ってきて、闇の中に入っていこうとしています。冷たい風が耳をちぎりたがっているのに負け…