よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

肉食でなくてよかったね

夢を見た。

片方の翼がグチャグチャになってヨタヨタ歩く鳥を見かけた。
ぼくが横にいても、無関心でいっしんに歩き去っていく。

ぼくの住む団地では障害のある動物と出会うことが多い。
じつは人間が原因で生きにくくなった野生動物を受け入れているのだ。
あるものは放し飼いに、あるものはオリの中で。
その団地の方針をすこし誇らしく感じている。

人間が雑食性でなく肉食だけの動物だったらこいつらも生きていられなかったので、よかったなあと思っている。