百利あったら百害ある?
百害あって一利なしとはよく言う言葉。
でも逆に百利あるのならたいがい百害くらいはあるんじゃなかろうかとも思います。
百害あるものに百利あるとは限りませんが。
たとえば自動車。
百利あるでしょうが、百害も確実にあるでしょう。
うっかりしたら人類を滅ぼす原因のひとつになりかねない道具です。
その場合、百害どころではなくなりますが。
環境や資源の面だけでなく、とにかく、距離を縮めてしまっていることの害がとても大きいと考えています。
車がなくなれば地産地消も簡単ですよ?
そして、さまざまな出会いが新鮮になることでしょう。
また、たとえばたばこ。
いろいろ嫌われてますが。
自動車と比べたら・・・
たぶん五害くらいでしょう。
でも、五利あり、と。
もっと小さいかな。
三害二利くらい?
健康を害して死ぬ人はいるけど、同じくらいの数、自殺を回避できる人もいるかもしれませんね。
まあ、もともと騒ぐほどのもんではないんでしょう。
ゴキブリの存在に近い。
例えば、酒。
これは五十利五十害くらいかな?
十利以上もあれば、害があるとわかっていても、人はそれを廃絶する気になれないのかもしれませんね。
たとえば電話(通信含む)。
これは四十利四十害くらいかな。三十くらいかな。
なくても人類の生存にはかかわりなさそうですが、すでに手放せない道具。
なかったらどんなに楽かと思うことは誰にもあるでしょう。
物事を速くしすぎているなあ。
たとえば、言葉。
これはもう、千利千害くらいありそうなシロモノですね。
個人的には、人類最高の発明だと思っています。
そして当然、人類最悪の発明品でもあるでしょう。
諸悪の根源に近い。
たとえば医薬品。
百利ありますが、副作用や薬剤耐性菌を作り出すということを考えるとやはり百害くらいあるのでしょう。
少なくとも西洋型の医薬品には。
これもうっかりしたら人類を滅ぼしかねない百利です。
もちろん、ここに出した数字には根拠なんてありません。
ただの気分です。
そう、たとえば数字というのもありそうですね。
どんな形であれ、すこうし具体的に見えてしまいます。
しかし、素晴らしい。
たしかに、害だけというものはたくさんありそうですが、利益だけというのはちょっとなさそうです。
だいたいの場合、利益には同じだけの量、害がありそうですね。
多大な効果にはそれに見合った対価というものが必要なものですから。