よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

冬季オリンピック感想(2)岡部選手のこと

(1)だけで終わってしまうかもしれないのもなんなんで、もうひとつ書いておこう。

日本選手団の主将でありスキー・ジャンプ選手の岡部孝信選手は、この大会結局出場することができなかったそうだ。
当人としては、ものすごく残念だったろうが、これはこれで、どこかカッコいいような気がした。
戦わずして敗れることの虚しさ。
たぶん、みじめだったろうと思うが、みじめさのカッコよさというのもあるのだ。
曰く言い難しで、なぜそう感じるのかということは表現しにくいのだが、ひとつはおそらく、彼が全力を尽くしてきたであろうことと、けっして諦めなかった人だったのであろうことを知っているからなのだ。
弓折れ矢尽き崩れ落ちた人の潔さを感じるのだろう。