よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

冬季オリンピック感想(3)4回転ジャンプのこと

くるくるくる。
何回まわっているのかすでにぼくらにはわからない。

男子フィギュア。
4回転ジャンプをした選手が負けて、回避した選手が優勝した。
「4回転しなきゃ、ただのアイスダンスじゃん」
「回ってりゃいいのなら、数秒で終わるぜ」
てなことを選手は言ってたみたいだ。
銅メダルの高橋選手は4回転に挑戦して失敗したが、4回転はすべきだと思ってるみたいだ。
人間の限界が上がると、これが4回転半、5回転・・・となっていくのかもしれない。
前にTVでは6回転までできそうなことを言ってた。

回転は、フィギュアスケートの華だ。
そいつは間違いない。
でも、
演技の流れを途切れさせてまで回るべきなのかどうかは疑問。

スムーズな演技であるならば、その中でジャンプはしてほしいと思う。
でも現在、男子の4回転や女子の3回転半以上は跳ぶ前に、長いときは数秒間なにもしない準備期間がある。
後ろ向きに滑りながら力を溜めていって・・・と。
あれはあまり好きじゃない。
それよか踊って欲しい。

これまでの中で、この人のジャンプは見ていたいと思ったのは伊藤みどりさんのジャンプだけだ。
ぎゅわんっ!
きゅるきゅるきゅる!
がしっ!
あの迫力はすごかった。
どこまで昇るのというくらい高く。
ああいう魅せるジャンプでないのなら、正直なところ、演技優先の方がいいと思う。
何回転でも凄さにはあまり違いがないや。