よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

ウワバミの食べた草は何だった?

こんな落語があります。うろ覚えですが。

そばをたくさん食べたい男がいる。
大会かなんかがあるんだっけ?

旅先で人を丸呑みにしたうわばみを見る。

うわばみ、食べすぎで苦しんでいる。
うわばみ、近くの草を食べる。
みるみる腹がへこんで楽そうになる。

男、大喜びでその草を持って帰る。
そばをたくさん食べる。
もう食べられないというところで秘密兵器とばかりにその草を食べる。

しばらくすると。

人の形をして着物を着たそばがそこにある。
消化促進剤ではなく、人を溶かす草だったのだ。

だいたいそんなところ。

それはさておき。
「ニセクロハツ」という毒キノコの毒成分が解明されたそうです。
京都薬科大学の橋本貴美子准教授と、慶応大学の中田雅也教授らの研究。
それによると、この成分は筋肉を壊死させ血液中に溶かし出すそうです。
上のウワバミが食べた草と似てますね。
そんなのが実際にあるとは。
もちろん、落語ほどきれいに解けることはありえないですが。