よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

話し相手の感情を探る要因は?

日刊工業新聞2010.10.04。

「笑いながら怒る人」というギャグが得意なのは竹中直人さん。この研究を先取りしていたのかもしれません。
ただぼくは、あの芸を見ながら、どちらかといえば笑っているんだろうと思っていました。まあ、受け取る側の個人差も大きいでしょうけど。

日本とオランダの共同研究で、「日本人が話し相手の感情を探る際、声の調子を重視することを発見した」そうです。
この実験で上記の竹中直人さんのような、顔と感情表現が一致しない映像を見せ、被験者にその感情を判断してもらったそうです。
その結果、顔だけで判断してくれという指令の場合でも日本人は、無視しなければならない声による影響を強く受けていたそうです。
逆に声だけに着目してくれという場合には顔による影響を受けにくかったそうです。
竹中さんが好調なら怒っているように感じたのでしょうか。ぼくが見た数回は結局、声が笑っていたのかもしれませんね。目が笑っていたような気もします。もう大物になった後なのであの芸に頼る必要はなくなってましたもんね。

「見たものと聞いたものを結びつける仕組みが文化的背景で異なることを検証したのは世界初という。」ということです。
異文化コミュニケーションの阻害の原因究明の役に立つと期待されているそうです。