よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

「ハチミツとクローバー」羽海野チカ

4巻読書中。
■森田のいない日々。
■はぐと森田、離れている二人の天才。芸術をはさんだ絆。
■山田がだんだんかわいくなっていく。
■会社の先輩が山田にちょっかいを出そうとするのが気になる真山。
■ むくわれぬ愛に、老教授の森田に対する愛もあるかも。
■この巻は山田と真山が目立つ。
2011.09.04読了


■有名な、集団片恋コミックス。
■コロボックル、野性と遭遇。
■理花←真山←山田、はぐ←竹本、はぐ←森田?
■メインは軽いギャグ。だから読みやすい(今のところ)。
■それぞれの切なさ。
■豊かな感情表現。
■学生生活のワクワク。
■肉。

2011.08.13読了

■君がいて みんながいて
■卒業制作真最中。
■誰が残り誰がいなくなるのか?
■理花や先生の過去。
■損な役割の真山と先生。
■先生がいなくなる?はぐはどうする?
■森田お手製、恐怖のツイスターゲーム
■真山の新しい趣味、ストーキング行為。
■山田は美乳。
■誰も 誰かの代わりにはなれん(by合田)
■一生のうちの 一番大事だった時間を一緒に過ごして 同じ部屋で同じものを食べて 同じ空気を吸って もう自分の カラダの一部みたいに思っていた(by先生)
2011.08.22読了


ハチクロについての簡単なリストを下に置きます。

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「日々是布哇」デブラ・F・サンダース

■日めくりハワイの生き方
■詩句であり名言集でもある。
■ゆったり洒落たレイアウト。インクは茶色。
■自然と優しく融合。
■驚けるココロ。
■ハワイの風を感じられます。
■スピリット。
■さわやかでおおらかな民族の血を感じられるか。
■全ページに長崎訓子さんの挿画があっていい感じ。
■気に入ったことばがだれでも3割ほどは見つかるんじゃなかろうか。
2011.08.18読了

「心霊探偵八雲」神永学

作品名は知っていたが、まず読むことはなかろうと思っていた。
でも、なんとなく縁ができて、読むことになった。

証人は幽霊!!
■紅く染まった片目は霊をみることができる青年、斉藤八雲。
■まじめでお堅い小沢晴香さん。
ツンデレとまっすぐな人のよくある組み合わせ。
■八雲の助けを借りつつも被害を受けている刑事、後藤。
■人嫌いで皮肉でやる気のない八雲クンに怒りをぶつけながらも事件を持ち込む晴香さん。
■晴香さんは事件を持ち込むというより、当事者になってるか。
■霊はかなしい。
■遺された者もかなしい。
■部室で暮らす八雲クン。
2011.08.12読了


「もう、やめて」と、霊は泣く。
■前巻からさらに毒舌に磨きがかかってる八雲くん。その他のキャラもさらに個性がきわだってきているので作者が慣れてきたということろでしょうか。
■今回は女子中学生連続殺人事件。
■川の水門に女子中学生の霊が。
■新キャラ石井登場。霊的な話が好きな彼は数々の心霊事件を解決した後藤に心酔していた。
■本当の「敵」が浮かび上がる。前巻から話は出ていたが。椹野道流さんの「奇談シリーズ」と同じ感じと言ったら知ってる人にはネタバレかしら。
2011.08.25読了


謎の霊媒師vs八雲
■晴香、八雲に初勝利?
■何度も自殺しようとしている女の霊。
■鏡の中に現れる女の霊。
霊媒師、神山登場。八雲を撹乱す?
■背後にあった許しがたい犯罪。
■登場人物それぞれのポジションは?
■文章はそこはかとなく素人っぽい感じ。読みやすくはあるのだけど。

2011.08.30読了


晴香さん、小学校で教育実習中。
■なんかいろいろ炎がからんできているもよう。
■なんだか小学校もいろいろからんでいるようだ。
■晴香・八雲コンビと、後藤・石井コンビの動きが交互に描かれる。


過去と今がつながる
■15年前惨殺事件の発生した屋敷で行方不明者が。
■ビデオに写った血まみれ女の霊?まあ、これが誰かは八雲の行動を見れば察せられるが。
■後藤は前回の入院以来少々太って運動能力が減退した。
■晴香は所属するオーケストラサークルの演奏会に八雲を誘い成功する。
■八雲行方不明。
■後藤行方不明。
■主役不在のドラマのようだ。(p.149)
■石井、一世一代の決意!!
■八雲自身、晴香自身と繋がる事件。
■晴香、真琴、石井が活躍。
(2011.09.17読了)


八雲くんに関する簡単なリストを下に置きます。

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「螺鈿迷宮」海堂尊

ウワサの碧水院桜宮病院
■アンラッキートルネード、ミス・ドミノ倒しと運命の遭遇?
■潜入捜査だ
■地域医療崩壊
■終末期医療
■患者が働くことによって機能を維持している病院
■白鳥も登場
■死亡時医学検索
■「薔薇の知らせ」の謎
■患者は病気にかかった人間であって、病人として扱うことによってはじめて病人になる(byすみれ p.82)
■死者の言葉に耳を傾けないと、医療は傲慢になる(by巌雄 p.119)
■医学とは屍肉を喰らって生き永らえてきた、クソッタレの学問だ。お前にはそこから理解を始めてもらいたい。(by巌雄 p.130)
■相手の言葉を百パーセント信じるということは、その人に関心がないのと同じことよ(byすみれ p.185)

2011.08.12(以前に)読了


■人が死にすぎる桜宮病院。
■あの白鳥の、敗北宣言!!
■僕の周囲はフェイクだらけ(by天馬 p.11)
■男には二種類しかいない。勇ましいろくでなしと腰抜けのいくじなしだ。(by天馬 p.32)
■闇に光を当てれば、隣に別の闇ができるだけ。(by巌雄 p.51)
■ところが日常というものは思いのほか豊かでな。(by巌雄 p.160)

2011年08月12日以前に読了(メモし忘れた・・・)


海堂尊さんの世界についての簡単なリストはこちら

「ひかりの剣」海堂尊

■剣は一瞬交錯する。
■大学医学部剣道部のお話。
■ひとりは後の「ジェネラル」速水晃一。
■もうひとりはつかみどころのない清川吾郎。
■かわいい(だけど誰よりも強い)女性剣士、朝比奈ひかりさんもワンポイント。「バンブーブレード」みたい。
■速水の枷と、清川の呪い。
■秘技切り落としとは?
■成長物語。
■剣道の雰囲気。
■二人をコントロールする高階さんはこの頃から食えない人だったのね。田口も少し出る。

2011.08.10読了

武士道シックスティーン」シリーズのほうがおもしろいかな・・・

海堂尊さんの世界の簡単なリストはこちら

本のおもしろさ

いまや本のおもしろさは何が書かれているかではないのだろう。

小説ならすでにストーリーではないのだろう。
どんなストーリーもどこかに似たようなのがあるだろう。
ほとんどの場合どこかで読んだなあと思える。
物語を壊したようなものすら含めて。
たとえばシュルレアリスムの作品ですら。
ぼくらはシュルレアリスム的表現を普通のものとして育ったからあの手の斬新さはすでに斬新ではなくむしろ古さすら感じることもある。
すでにどんなところにも入り込んでいるのだ。
にもかかわらずおもしろいことは多い。

ミステリならトリックもすでに面白さの第一因ではないのだろう。
よっぽどでないかぎりは。
たくさん読んでいるとどんなトリックにも新しさは感じなくなる。
多少目新しくても、なんらかのバリエーションという感じで。
にもかかわらず、あるいはだからこそ?楽しめる。

小説でないなら書かれている内容ではないのだろう。
ほとんどの場合どこかで読んだようなことが書かれている。
似たような題材が扱われている。
にもかかわらずおもしろいことはそれなりにある。

ならばおもしろいとはどういうことなのだろう。

おそらくは・・・
どう書かれているか。
それなのだろう。

おもに文章。
これが独特なら、味があれば、何が書かれていても面白く感じる。
これがほんとうのプロだろう。

そして作品の雰囲気、ココロ。

そして書かれている内容、題材の組み合わせ。
ドラッカー高校野球の組み合わせのような。

そしていいことばがたくさんあるとか。

そして、細部。
うーん、そうかな。
もしかしたら結局のところ細部のおもしろさが本のおもしろさなのかもしれない。
神は細部にやどる。
作者のココロは細部にやどっているのかもしれない。
文章も、内容の組み合わせも、これになるのかもしれない。
キャラクタメインの小説だってキャラクタという細部を楽しむ小説なのだろう。

たとえばメルヴィルの「白鯨」。
当時としては物語としても斬新だったかもしれないけど、今となってはそれほどではない。あれがプロトタイプとなった小説をおそらくはいくらも読んでいるから。
でも、今読んでもおもしろい作品だ。
それはあれが捕鯨の百科全書でもあるから。
タイクツで読みにくく感じていた作品が、それに気づいたとき不意におもしろくなる。
本筋ではなく、こまごまと捕鯨の薀蓄が描かれていくその細部を楽しめるようになったときはじめて面白さを感じられるようになる。

たとえば京極夏彦さん。
あの人の作品は細部だけでできてるとも言える。
題材の組み合わせのおもしろさ。妖怪とミステリ要素の組み合わせ。
なんかいろいろ雑学。
キャラクタの特異さ。
文章のなりきり度合い。
楽しい要素が満載。
ほとんど何も残らないけど愉しかったなあという気分だけは充分に残る。

・・・まだ考え中です。

「彼氏彼女の事情」津田雅美

■いつわりの生が出逢い いつわらぬ生となる
■完璧な美少女宮沢雪野さんの本性は見栄だけで世渡りしているがさつガール。
■同様に完璧な存在である有馬総一郎くんを密かにライバル視していた。
■本性を彼に知られて以来、牽制しあいつつしだいに距離を縮めていく二人。
■アニメで観ていずれ原作も、とは思っていた。ガッカリしないデキです。
■マジになるとオチがつくとこがいい。
■もともと短編の予定で始まったみたいですね。評価が高かったんでしょう。ユニークでした。
■でもこのていどの見栄張りは見栄張りというほどではないのでは。彼女はそれが成功しているというだけのこと。
■完全な恋愛関係にならず進んでいってもよかったかもしれない。短編のつもりではじまったならしかたないけど。ビミョーなままさまざまなキャラクターのもみ合いみたいのでも。
■有馬くんのウラの顔を定着させてもよかった。クールさはそのままで実はちょっと意地悪クンだと。でも結局それも偽りの顔。
2011.07.10読了


■「ずっと努力してきたからこそ 私はありまを支える力を 持っているかもしれない」
■本格的な始まり。
■彼女を敵視し有馬と人気を二分する長身美形の浅葉秀明登場。彼の夢はメリーランドを築くこと。雪野vsあさばの暗闘がはじまる。
■アニメ観てたけど、つばさちゃんくらいしか覚えてなかったなあ。
■彼氏の完璧さに彼女はうっとりし。
■彼女のユニークさに彼氏はいまだ自分の殻をやぶれないことにコンプレックスをいだく。
■このつきあいは彼氏のほうに少し余分に利がある。
■互いが似たような生き方をしてきたゆえに互いに相手を支えることができるかもしれないと彼女はのたまう。
■はじめてのチュー。
■過去編もある。
2011.07.17読了


3巻書き忘れ


■産みの苦しみの巻(苦しんではないけど)
■クラスの女子からシカトされる雪野。
■つばさちゃん登場。
■雪野を敵視するつばさちゃん。
■しかし 私はしぶとかった(by雪野)
■たたかう雪野。いろいろと。
■そして夏休み。はじめての離れ離れ。
■初期の作品ひとつ付き。
2011.07.31読了


■さまざまな彼氏彼女の事情たち
■この巻はつばさちゃんの事情
■つばさ家出す
■つばさちゃんはキャラの人気投票したらかなり上のほうにくるだろうなあ
■新たなボーイミーツガール
■そしてあさぴんの事情
■父と母の事情
■私達は同じ日々を過ごしてきたんだもん(byつばさ)
■さあ 幸せになってみようか(byつばさ)
■私はありまを どこまで知っていて どこまで知らないんだろう(by雪野)

2011.08.08読了


■帰ってきた「彼氏」。
■両親の事情の続き。
■なんだか「彼氏」に焦りを感じる。
■結ばれてしまう二人。
2011.08.13読了


■垣間見える暗黒面・・・
■文化祭で劇をすることになったので準備。
■新キャラ十波の椿への復讐計画に親近感を抱く雪野。この巻の彼氏彼女はこの二人かな。
■内なる恐い己の存在が不安な有馬。
2011.08.21読了