よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

虫が…


走っていると羽虫が目に飛び込んできて

死んだ。

なにもこんな小さな池に入らなくても。

薄い水の膜でしかない池。

小虫にとって世界はとても危険だ。

なんでもないことでも死んでしまう。

ほとんど瞬間的に

死はおとずれる。