よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

変態


変態といえば、話によると蝶なんかはサナギの中ではどろどろに溶けているのだとか?

切り開いて観察したことはないので、聞いただけですが。

そして、新たな肉体が再構成される。

すごいシステムですよねえ。

それにしても、と思うのです。

再構成された新たな肉体と、溶ける前の古い肉体との間にはどのていどのつながりがあるのだろう?と。

古い肉体の「記憶」のようなものが少しでもあるのか。

という書き方ではダメかな?

同じ個体として考えればいいのか?それとも…

古い肉体を材料として新たな生命が誕生したのであって、まったく別個の個体と考えるべきなのか?

謎です。

<後日の追記>

再構成するのだから、当然設計図は必要ですね。

それは遺伝子だろうと思うので、それを持っているかぎり同一の生命とは言えるかなと思う。

再構成するための設計図が再構成後捨てられるという可能性もあるけど、次代にもその設計図を渡さねばならないので遺伝子が失われることはないだろう。

「意識」「記憶」の連続のようなものがあるのかどうかは不明だが生物としては同一の個体でよさそうな気はする。

でもテツガク的には別個の個体であると言える可能性はまだ捨てきれない。

たとえば人間が変態したら、脳がどうなるかによってそれは決まるだろうと思うのだけど。

<追記の追記>

まったくの偶然だけど、たまたま、長年つん読状態だったレイ・ブラッドベリさんの『スは宇宙のス』を読み始めた。

その冒頭にある物語が「さなぎ」という作品。

ある男がどうやら「さなぎ」になったらしい。

果たしてどんな生物が誕生するのか?

そういうお話です。

ネタバレはよくないので結末は話しませんが。


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