よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

好きだったパソコンやPDA


 ※ 突然ですが…

【1】HP200LXヒューレット・パッカード)◆てのひらサイズなのにPDAというより、ちゃんとしたパソコンでした。MS-DOSマシン。VZエディタを入れても、日本語を使うのは多少不自由でしたけど、これまででいちばん愛したパソコンです。愛着がわきやすい作りなのですね。いつも持っていたい。

【2】MZ-731(シャープ)◆データレコーダーとプリンタが内蔵されていたオールインワンパソコン。つかいやすいパソコンでした。グラフィック画面すらなかったので、テキストや記号でグラフィックっぽく見せかけたりしていましたが、そこがむしろおもしろかったし、速かった。二種類のBASICがついていました(S-BASIC=シャープBASICとHu-BASIC=ハドソンBASIC)。Huの方はとても強力なBASICで、これでBASICのプログラミングを覚えました。クリーンコンピュータと銘打っていましたが、OSを起動させなければならない今のパソコンを先取りしていたといえるでしょう。

【3】X1turbo?(シャープ)◆これまで使ったパソコンの中ではもっとも使いやすいパソコンでした。上記MZ-731と同様クリーンコンピュータ思想。X1という前機種はパソコンテレビと銘打たれていました。パソコンを起動しなくてもテレビを見られたり(実際ふだんはテレビとして使っていました…心の中であれはパソコンですと言い張って聴取料を払わなかったり)、ビデオ編集ができたり。今となっては当たり前の機能ですが、先進的すぎて受け入れられなかった悲劇のパソコン。turboはX1を受け継ぎ、さらに日本語(漢字)に関する機能が強力にサポートされていまいした。実用にするというのではなく、コンピュータをいじって遊ぶということであるならば、これ以上の性能のパソコンはいらないと思いました。

【4】X68000(シャープ)◆ぼくの持っていたのは、初代。日本で作られた最高傑作マシンかもしれません。パソコンを楽しむことに徹した斬新な設計思想。初期のMacと張り合える唯一のマシンだったとも思えます。そこそこ売れて、この延長線上に発展していけばクリエイター御用達のパソコンになったでしょう。ほとんどC言語と言えるBASICが搭載されていました…マスターできませんでしたけど。あまり意味ないかもしれないけど、あらゆるデータを同一のレベルで扱うこともできたと思います。やったことないけど、絵を「聴く」こともできたのでは。使い方によってはおもしろかったかも。ぼくはずっとシャープ系のユーザーでした。それは『Oh!MZ』(のちに『Oh!X』に改名)という雑誌があったからなのかもしれません。パソコンをパソコンとして面白がる、とても充実した雑誌でした。

【5】PalmTop PC110日本IBM)◆てのひらサイズで、しかもわりと高性能。「ウルトラマンPC」と愛称がついていました。上の方にあるHP-200LXが壊れかけたのでこれを入手しました(PC110も壊れてしまいましたが)。MS-DOSマシンとしては充分な速さのCPUを使っていたので、200LXで感じたような遅さはまったくありません。VZエディタを入れ、DOS/V表計算ソフトやデータベースソフトあたりを持っていたら実用的にはもうほかのパソコンは必要ないのではないでしょうか。後にWEBブラウザも出ましたし。小さい割にはHDDも内蔵させられました。速さ感だけなら今のそこそこのPCよりも上のような気がします。なんせOSがMS-DOSDOS/V)ですから軽い。ちなみに、HDDにはWindows3.1が入っていましたし、その気になればWindows95も使えたようです。ぼくはWindows3.1でMS-WORKSをメインに使っていました。DOS用の表計算を持っていなかったので。パソコンとして遊ぶときにはDOS/Vに降りていきました。

【6】CLIe PEG-NX70V(SONY)◆いまだ現役で使っています。PDAとしての完成度高いと思います。キーボード、カメラ付き。ときどきデータが消滅してしまってゲッとなりますが、まあ日常的にバックアップ取ってるし(ちょっと弁護)。メモリスティックも使え、辞書ソフトなんかも入れられますし、PHSカードを差し込んでメールのやりとりくらいなら充分。フリーのテキストエディタを入れておけば、外出時のテキスト入力マシンとしてもけっこう使い勝手は良いです。PDAは即起動できるのがいいですね。この日記の半分以上はこいつで入力しています。

【7】モバイルギア?(NEC)◆即起動。キーボード大きくテキスト入力しやすい。WZエディタをインストールすれば最強のテキスト入力マシンになります。現役で使用中のMC/R330はモノクロ画面ですが、乾電池で動くところが好みです。いちおう表計算とデータベースソフトも内蔵されていますし。最大の欠点は、水色っぽいデザインは好みだけれど、使っているといつでもどこでもギシギシきしむ華奢な筐体。

【8】PC-E500(シャープ)◆ポケコンです。持っているのは特別限定色でちょっと自慢。搭載BASICが気に入っていました。実際、このBASICならなんでも作れるなと思えるほど、個人的に相性がよかったのです。上のMZ-731の2つのBASICのひとつS-BASICとほぼ同じ内容でしたが、さらに好みの形になっていました。関数電卓としても高機能(すぎて使いこなせなかったですけど。理系じゃないし)。

【9】MachintoshLC-520◆ディスプレイ一体型のオールインワンMac。パワーMacになる直前の機種のひとつです。画面はトリニトロンで、とてもきれいです。後に使われたぼんやりしたディスプレイではありません。いちおうまだ現役です。ワープロ表計算、データベースなどの統合アプリケーションであるクラリスワークスを使うていどなら何ら問題なく作業できます。だからこの1台を持っていたら今でも日常的なことはだいたいなんでもできるでしょう。HyperCardが搭載されていますから、呪文で限定解除すればHyperCard専用マシンとしても楽しいかも。Macを持っているんだという満足感が大きいのです。

【10】MSX2+◆ぼくの持っていたのはPanasonic製でした。FDD内蔵。ROMカートリッジも使えました。TVにつなげることもできたので、安上がりでした。ちょっとグラフィックが遅いですが、BASICレベルでちょこちょこっとプログラムしただけで簡単なワープロにできたくらい日本語は簡単に扱えました。当時としては優秀な方だったと思います。プログラムも作りやすかったです。もう少し速くなればHAL-NOTEなど斬新でおもしろいアプリケーションもあったのですけど、遅すぎて使いものになりませんでした。最終マシンのturboRだったらなんとかなったのかなあ…。最近Windows上で動くMSXエミュレータが出ましたが、早速入手してなつかしく遊びました。