よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

「20世紀少年」浦沢直樹

ようやく読み始めることにしました。
図書館で借りてきました。
雑誌連載中、わりと読んできてはいるのだけど。

ケンヂは様々な夢を実現することもなく元酒屋のコンビニを営んでいる。
姉の置いていった赤ん坊カンナを育てつつ。
少年の頃からの仲間たちもそれぞれふつうの大人として生活している。

そんな中、かつての仲間ドンキーが自殺する。
その陰になぞの団体の存在が浮かび上がってくる。
その団体は彼らが少年だった頃使っていたのと同じものをトレードマークにしていた。
首謀者は「ともだち」と呼ばれている。

過去と現在を行き来し、しだいに記憶と謎がリンクしていく。

この後どういう展開になっていくか、あるていどは知っているだけに…。

(2004年06月27日読了)


ユキジは生活に追われるケンヂに失望する。
トモダチの企みは進行しケンヂのプラン通りだとわかってくる。


副題「ギターを持った英雄」

「ともだち」のコンサートになぐりこむケンヂ。
カンナは誰の子?
少しずつ「ともだち」の正体を絞り込んでいく。
ともだち一派の襲撃で店を失うケンヂ。

この作者、少しずつ進んでいく感じが上手な人やなあ。

(2004年11月03日読了)


副題「愛と平和」

バンコクでショーグンと呼ばれている日本人はオッチョだった。
ある売春婦を逃がすとき七色キッドという麻薬の存在を知る。

(2004年12月11日読了)


副題「さいかい」

ついにともだちの侵攻がはじまった。
地球の平和を守るため立ち上がるケンヂたち。

そして14年後高校生になったカンナ。

(2004年12月23日読了)


副題「最後の希望」

殺人を目撃したおカマを救おうとするカンナ。
一方海ほたる刑務所に収容されている「怪物」とは?

(2004年12月26日読了)


副題「真実」

2000年のあの日何が起こったのかショーグンの口から神様の口から今語られる。響子(凶子)登場。

(2004年12月31日読了)


副題「ケンヂの歌」

ともだちとともに爆発に巻き込まれたケンヂ。
ともだちランドで研修を受ける響子の前に現れたのは死んだはずのヨシツネだった。

(2005年01月30日読了)


副題「ラビット・ナボコフ

カンナ始動。
中国マフィアと台湾マフィアとホームレスたちを集めローマ法王暗殺阻止のため説得しようとするが…。

《しょせんは世の中 金だが、それがすべてじゃない……
本気で 勝負すると…………何かが決壊するんだ。》(p.45〜46)

(2005年01月30日読了)


副題「顔のない少年」

バーチャル世界でサダキヨの顔を見た響子。
新任の教師はそのサダキヨだった。
はたしてサダキヨはともだちなのか。

(2005年02月06日読了)


副題「成分表示」

カンナは父が「ともだち」だと知るが立ち直り母キリコを追う。
響子はサダキヨからモンちゃんメモを託されヨシツネ一味に仲間入り。

(2005年02月13日読了)


副題「ともだちの顔」

それぞれが真相に近づき、そしてかつて皆が通った小学校に集まってくる。
そこで暴かれた「ともだち」の素顔とは?

(2005年05月30日読了)


副題「終わりの始まり」

「ともだち」は死んだ。
しかしその残党の活動による世界人類滅亡の危機が始まる。

(2005年12月11日読了)


副題「少年と夢」

カンナ、ヨシツネたちはかつて起きたことを知るために、万乗目は自分のなすべきことを知るために、バーチャルランドに入る。
そしてカンナはある少年と約束する…。

(2005年12月26日読了)


副題「ばんぱくばんざい」

そして世界は滅亡した。

(2006年01月22日読了)






敵の本部に乗り込むカンナたち。
人類の勝負を挑むキリコ。そして、今の「ともだち」は果たして誰なのか?

(2009年07月16日読了)


副題「宇宙人現る」

ついに東京に戻ってきた「あいつ」。
ともだちはどうやら空飛ぶ円盤からウイルスをまく実験をしているらしい。
そしてともだちは驚きの発表をする。

(2009年09月28日読了)


ラジオから流れるケンヂの歌。
新しいバージョンの歌を聴きカンナはケンヂが生きていることを知る。

そして東京都民を救おうと「万博公園」でライブを開催しようとするカンナたち。
ケンヂはどうする?
二人は再会できるのか?
皆が動きはじめ物語は終息に向かって進む。

正直、前の巻から間があきすぎてもうよくわかりません。
浦沢さんの話は全巻を一挙に読むのがいいかと。

(2010年04月24日読了)


なんかもう、ようわからんなった。
通しで一挙に読まなアカンかもしれへん。
「MONSTER」もそうだったなあ。

ともあれ。
20世紀の純然たる続編。やっぱり、あれでは終わりではなかったのかな、と。

ヴァーチャルアトラクションに入ることにしたケンヂ。
外ではトモダチがしかけたと思われる「反陽子爆弾」の捜索がはじまっていた。

(2010年08月23日読了)


これで本当の終わり。
ケンヂ、ユキジにプロポーズする。

(2010年12月11日読了)


20世紀少年についての簡単なリストを下に置きます。


【遠藤キリコ】カンナの母、ケンヂの姉。細菌学者。「血の大みそか」の細菌を開発したと言われている。
【オッチョ】ケンヂの仲間。タイでショーグンと呼ばれる実力者になっていたが、ケンヂに協力する。血の大みそか以降海ほたる刑務所に捕らわれていたが角田といっしょに脱走。
【神様】余地能力を持つ、ホームレスのリーダー。後に超大金持ちになり、宇宙にまで行く。
【カンナ】ケンヂの姪。キリコと「ともだち」の間にできた娘らしい。2014年からの主人公。女子高生。ちょっと不思議な能力を持っている。カリスマ性もあり。
【首吊り坂の屋敷の肝だめし】1970年にケンヂたちがやった。お化け騒ぎを巻き起こす。バーチャル・アトラクションでは不気味なテルテル坊主がぶラ下がっていた。
【ケンヂ】2000年までの主人公。かつてロックミュージシャンをめざしたが挫折、カンナを育てながらコンビニ店主になっていたが「ともだち」の陰謀に巻き込まれ対抗勢力を率い「2000年血の大みそか」で「ともだち」と差し違えるような形で死んだ(と思われる)。
【小泉響子】カンナの同級生。ちょっとアホな女子高生だ。なりゆきでヨシツネの仲間にされてしまう。
【角田】2014年の漫画家。書きたいことを書いたために海ほたる刑務所に捕らわれオッチョと知り合い、ともに脱走する。
【Dr.ヤマネ】血の大みそかの細菌兵器開発の中心人物。
【ともだち】日本を支配している男。ケンヂたちの小学生時代の同級生らしいが正体は不明。カンナの父親でもあるらしい。
【ドンキー】ケンヂの幼なじみ。脚が速い。教師をしていたが殺される。その謎を追っているうちにケンヂたちは「ともだち」の計画に深く関わっていくことになる。
【バーチャル・アトラクション】ともだちランドにある、1970年を再現した仮想現実。響子はここで子どもの頃のケンヂたちに会った。
【春波夫】紅白でトリを取る国民的歌手。一見「ともだち」の御用歌手のように思われたが…。なぜかマルオが付き人をやっている。
【フクベエ】ケンヂの仲間。「血の大みそか」で戦死。
【マルオ】ケンヂの仲間。「血の大みそか」以降行方不明。
【モンちゃん】ケンヂの仲間。ともだちのことを調査中に殺される。
【ユキジ】ケンヂの仲間。ケンヂの死後はカンナを育てる。ケンヂのことが好きだったのではないかと思われる。2014年には落ち着いたおばさんになっている。
【よげんの書】ケンヂが子どもの頃に書いたタワゴト。「ともだち」の世界征服?計画はこの通りに進んでいる。山根君たちは対抗して「しんよげんの書」を作ったらしい。
【ヨシツネ】ケンヂの仲間。秘密基地と反ともだち集団を作る。