よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

メモ:小児医療のテーマ

山陽新聞2010.08.31夕刊 コラム「一日一題」旭川荘療育センター児童院長・井上英雄氏・著より。

 小児医療のテーマは時代とともに変わります。例えば、乳幼児健診では、戦後は栄養状態や衛生状態のチェックでしたが、その後は先天性心臓病や股関節脱臼など病気の早期発見に移り、最近では育児不安や発達障害など、子どもの心の問題が主題となって来ています。
 ひどくやせた子、背の低い子を見たとき、昔は貧困などによる栄養失調や感染症などを考えましたが、最近では虐待をまず疑わなければなりません。(後略)