よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

「ダルタニャン物語」アレクサンドル・デュマ

ずっと前に読み終わった本。

NHKで人形劇が始まったので、再読。(その頃書いた文です)
さすがに全巻読む気はしないので、人形劇でやるだろうと思われるあたりまで。
三銃士編はすべて放映するかな?

ともあれ
お気楽ご気楽でええかげんな物語。
ただその場限りでストーリーを楽しんでいればいい。

「ダルタニャン物語」8つのポイント
 ・無鉄砲
 ・友情
 ・図々しさ
 ・ルーズさ
 ・単純
 ・チャンバラ
 ・ダルタニャンの悪賢さ
 ・人妻ゆえに我愛す

(2009年11月13日読了)


たったひとりで、ずるがしこいダルタニャンや権力者バッキンガム公とたたかう悪女ミレディー。
策略と魅力のすべてをしぼりだす。

人形劇でするとしたらここまでだろうなあ。
でもこの内容は子ども向きの番組ではちょっと無理か。
だいぶ変更することでしょう。

(2009年12月10日読了=再読)


講談社文庫版はもう入手が難しいみたいなのでこれも登録しておきましょう。

ここまでは読み返しました。
講談社文庫版の代わりに登録。


ダルタニャンについての簡単なリストを下に置きます。



【赤侯爵】リシュリューのこと。枢機官の服が赤いので。
【アトス】三銃士の一人。高貴で無口な30歳くらいの青年。全身が神秘のかたまりという謎の人物。折にふれて育ちの良さが垣間見える。知性も高い。手も美しい。賭けごとには弱いが、借金は即返す。友人のためなら財布をはたく。「くだらん」と言うのが口癖。女の影はまったくない。ただ、かつて女性問題で手ひどい目にあったというウワサ。ときおりの影はそのせいか?特に6月と7月には。アトスというのは山の名で、本名でないと思われる。三銃士は皆、偽名をつかっているようだ。
【アラミス】三銃士の一人。20〜23歳くらいに見える。無邪気なあどけない顔つき、黒いやさしい目。宗教家志望。神秘な生活。いつも何かしら人と会う用事を持っている。モテそうだが、浮いたウワサはない。
【アンヌ・ドーリッシュ】フランス王妃。スペイン出身。バッキンガム公の昔の恋人(かなあ・・・)。
【グリモー】アトスの従者。無口な主人は身振りや口の動きだけで命令がわかるようにしつけている。
【コンスタンス】ボナシュー夫人。王妃の侍女。ダルタニャンの思い人。
【サン・クルー】男女の密会に最適な街。
【三銃士】トレヴィル殿の銃士隊の中でも腕の立つ3人、アトス、ポルトス、アラミスのこと。ちょっと金が入るといい調子で使ったり寄付したりするのでいつもピーピー。ダルタニャンが仲間になってからはいろいろやりくりをやってやってる?
【ジュサック】枢機官の護衛士の隊長。フランス有数の剣士なのだとか。
【セギエフ司法卿】リシュリューの手下。
【ダルタニャン】主人公。ガスコーニュ出身の青年。短気で、無鉄砲で、強い。意外に用心深く、登場人物の中でおそらく最もずるがしこい。他者を思い通りに操るすべに長けている。なんかなし、あいつに似ている・・・ジャック・スパロウ。《気にするなよ、プランシェ、起こることは、どうせ起こるよ》
【ダルタニャンの父】トレヴィルの隣人だったことがある。いちおう貴族らしい。ダルタニャンを無鉄砲青年に育てた。
【デ・ゼッザール】ダルタニャンは最初、この人物の護衛隊に入った。
【ドーナ・エステファニア】アンヌ王妃の侍女の一人。スペイン生まれ。
トレヴィル】銃士隊の隊長フランス王国第三番目の人物(byダルタニャンの父)。多くの果し合いにも勝ち残ったつわもの。ルイ13世とは殴り合いのケンカもした仲で信頼が厚い。忠義の男で、部下のことを大事にし、策略にも長け、女性に対する粋な口説にかけては並ぶものなしだったのだとか。
【バサン】アラミスの従者。主人と同様、宗教にかぶれている。アラミスに心酔しきっている。
【バッキンガム】ジョルジュ・ド・ヴィリエ。英国の公爵。冒険を求めロマネスクなものを愛する大胆な男。英国で最も権力のある人物。恋のためなら戦争も辞さない。
【プランシェ】川につばを吐いているところをポルトスが拾ってきて、ダルタニャンの従者になった。いろいろ不満もあったが、ダルタニャンにどつきまわされて主人に心服することになった。うーん、この時代の人ってよくわからん。
【ベルナジュー】枢機官の護衛士。勇名あまねく響き渡っているらしい。
【ボナシュー】ジャック・ミッシェル・ボナシュー。51歳。ダルタニャンの大家。コンスタンスの夫。元小間物屋。自分だけがかわいい臆病者。要するに普通の人。
ポルトス】三銃士の一人。おしゃれな美男子。背が高く高慢ちきな面構え。おしゃべりで腹の中が透けて見えるよう。女好きで、かつモテる。作者はポルトスにいちばん似ているのではなかろうか。
【ムークストン】ポルトスの従者。元はボニファスという穏やかな名前だったが、ポルトスに変えられてしまった。寝床と着るものが立派だったら何でもいいという条件で従者となった。1日に2時間、自分の食いぶちを稼ぐための仕事をしている。ポルトスから給金は出ないの?密猟、盗みもお手のもの。
【百合の花】囚人には百合のマークの焼きごてを入れることになっていた。
リシュリュー】枢機官。フランス第二ないしは第一の人物。36歳か37歳。この当時は、聡明で優雅な騎士が枢機官となったらしい。若くして髪やひげはごま塩になりかっている。王妃に対抗している。この物語では悪役だが、それほど悪いというような人物ではないのかもしれない。フランスのことを考えて行動しているのは間違いないみたい。
ルイ13世】この物語時のフランス国王。公平王とか呼ばれているらしい。お金には汚い。「どうだ、わたしといっしょに退屈してみないかね?」が口癖。
【ローシュフォール】リシュリューの懐刀。マン以降、ダルタニャンとは因縁浅からぬ仲(向こうはそれほど意識していない)。