よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

普通


「あんたって、どこをとっても、ふつうの人ねえ」

「誰にとっても自分自身は普通である。そう思えない場合、あるいはそう思いたくない場合は無理をしているのだ」

「あんたは、あたしにとっても普通に見えるけど」

「そうか。ならば、あなたはきっと私なのだ」

「ああ・・・あんたって、ふつうじゃないわ」