よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

「タイタニア」田中芳樹

宇宙を支配しているタイタニア一族。
その帝国の前に「ヤン」的なとぼけた敵が立ちふさがった。


今度はザーリッシュに追っかけられるヒューリック。
タイタニアもヒューリックなんかにちょっかい出すのをやめれば不幸にならずにすむのに?

いくらか大人用の銀英伝

(2009年07月19日読了)


いくらか大人用の銀英伝の最終巻(今のところ)。

(2009年07月26日読了)


タイタニアに関する簡単なリストを下に置きます。


アイーシャ】ハルシャ六世の皇后で彼をなだめる日々。32歳。
アジュマーンタイタニアタイタニアの現藩王。41歳。名実ともにタイタニアを象徴する有能な男。ほとんどスキを見せない。しかし、どこかタイタニアのほころび、トラブルを楽しんでいる風情もある。おそらく「腐ってもタイタニア」というのは耐えられないだろう。何らかの刺激が常に必要と考えているのだろう。
【アリアバート・タイタニアタイタニアの公爵。五家族代表会議の一員。軍事、政治に対しともに有能でかつ公正明大な人物。彼がヒューリックに艦隊戦で敗れたことから物語は始まる。
【アルセス・タイタニア】ザーリッシュの弟。お耽美な美形。遠い地に左遷状態なのが面白くない。ヒューリックが本格的にタイタニアと対決するきっかけとなる存在。
【イドリス・タイタニアタイタニアの公爵。27歳。上昇志向にとりつかれたギスギスした青年。いろいろ策謀をめぐらす。軍事、内政ともに優秀だが、タイタニアが綻ぶとすれば彼のところからかと思われる。
【イルク】トゥルビルの副官。
【ヴァルダナ帝国】タイタニアがあやつっている、かつては銀河を二分していた大国。
エストラード・タイタニア】バルアミーの父。アジュマーンの兄。タイタニアのトップに立ちたかった人。
【エルマン・タイタニアタイタニアでも傍流の貴族。43歳。安楽な暮らしを捨てて反タイタニア勢力との窓口となる。
【カジミール】コンプトン・カジミール。正直じいさん号船長。ミランダの夫。
【グラニート中佐】ザーリッシュの高級副官。34歳。熱血派のザーリッシュ組にあって唯一冷静な人。
藩王/クランナー】タイタニアのトップ。惑星上に領土を持たないのがタイタニアなので「無地藩王」と呼ばれる。
【五家族代表会議】タイタニアの最高意思決定機関。物語の始まった時点では藩王アジュマーン、ジュスラン、アリアバート、ザーリッシュ、イドリスがメンバー。
【公爵】藩王に次ぐ地位。というより藩王も公爵の一人か。タイタニアで重要な五家族の代表者。
【ザーリッシュ・タイタニアタイタニアの公爵。五家族代表会議の一員。27歳。勇猛果敢な豪傑タイプ。倒すのは難しくなさそう。
【ジュスラン・タイタニアタイタニアの公爵。五家族代表会議の一員。28歳。内部にありながらタイタニアの権勢を絶対視はしない広い視点を持っている。しかしタイタニアを守るために手は抜かない。政治的な手腕はぴか一。この物語の主人公かもしれない。
【正直じいさん号】ヒューリックたちの本拠となる宇宙船。
【セラフィン・クーパース】反タイタニアの女戦士。
テオドーラタイタニア】伯爵婦人。たった一人でタイタニアをつぶそうとしている革命家のようにも見える。
【テリーザ・タイタニア】ザーリッシュ、アルセスの母。美形のアルセスをひいきしている。
【トゥルビル】バルガシュ艦隊の指揮官。冷静に見えて、実は…
【ドクター・リー】リー・ツァンチェン。28歳。タイタニアがいかに滅びるかを研究テーマにしている反乱分子。人望は薄い。自分の研究のためにヒューリックを利用したい。
【ドナルド・ファラー】タイタニアの擁する選挙専門家で、他星の選挙に介入する。
【パジェス,ルイ・エドモン】ヒューリックの手下。27歳。元情報参謀。
【バルアミー・タイタニア】19歳の子爵。最初は父を扇動していた野心家だが、なんとなくジュスラン(とリディア)に取り込まれていく。
【ハルシャ六世】ヴァルダナ帝国皇帝。36歳。タイタニアの傀儡だが本人はそれがおもしろくなく誰かなんとかしてくれないかなあと思っている。
【ヒューリック,ファン】29歳の英雄。たまたまタイタニアに勝ったせいであれこれ追い回される日々。タイタニアにとっての疫病神。ちょっかい出さない方がいい。
【フランシア】ジュスランの侍女にして愛人。控え目な美女。
【マフディー,アラン】元ヴァルダナ帝国軍中尉。うっかりヒューリック一党に巻き込まれる。お金が好き。
ミランダ】元カサビアンカ公国の公女。
【ラドモーズ・タイタニア】イドリスの弟。男爵。粗暴な性格でイドリスも手を焼いている。。
【リディア】エルビング王国の姫。国を守るために自分自身を人質としてタイタニアに押し売りに来た11歳。率直でさっぱりした性格からジュスランなどにとっては救いとなる存在。
【流星旗軍】反タイタニアの最大軍事力と言える。が烏合の衆に過ぎない。しだいに「ヒューリックと愉快な仲間たち」に乗っ取られていくことになるかも。
【リラ・フローレンツ】ヒューリックを救った少女。タイタニアを揺るがすキーポイントとなった。
【ワレンコフ,ミハエル】ヒューリックの手下。大きい。