- 航空機事故などの原因は、もちろん故障なのだが。
- 故障そのものというよりも、故障により「機体特性」が変化することにあるという考え方。
- 東京新聞2009.05.05より
- 「ヒト」というシステムが、その機体特性の変化に対応しきれないゆえに事故という結果になる。
- たとえば自転車で、ブレーキワイヤーが切れてしまった場合を考える。
- ブレーキが使えなくなるという形で「車体特性」が変化する。
- その後は技術のある人ならブレーキなしでもなんとかなる程度のゆっくりした速度で走るか、無理な人なら降りて押すことになる。
- 自転車ならどんな場合でも降りてしまうという対応手段があるが、航空機ではそうはいかない。
- そこで、最近考えられているのが、機体特性の変化をできるだけ減らそうというシステム。
- ソフト的に誤差を吸収してしまう。
- なんらかのトラブルが発生しても、完全とはいかないにしても、人間が対応しきれる程度の変化に修正してしまおうということ。
- これは現実的な考え方ではないかと思える。
- この考え方はマシン以外の部分でも生かすことが可能だろう。