よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

木の声は聴こえない?


聴診器を木にあててみて、木が水を吸い上げる音を聞くような体験活動があるようです。

なんだか楽しそうですが、じつはそんな音が聞こえることはないそうです。

という説を聞いたこともあります。

木が水を吸い上げるスピードはさほど速くなく、音が聞こえるほどではないとか。

たしかに、モーターのついたポンプを装備しているわけでもないですものね。

木が水を吸い上げるメカニズムは知りませんが、毛細管現象か、はたまた圧力の差によるものか、浸透圧っぽいものか、そんなとこなのかもしれません。

とてもじわっとしたものなので、これは静かそうですね。

さすれば聴診器から聞こえてくる音とはなんでしょ?

貝殻を耳に当てたら聞こえるアレと同じものでしょうか?

ゴーッって聞こえるアレ。

あれはおそらくこちらの体内の音でしょうね。

血流の音なのかもしれません?その辺もよく知りませんが。

ま、木の声は聴こえなくとも、自分の声は聴こえているわけです。

人間は、結局自分の声しか聞こえないもんです。

それはそれでよし、ということで。