よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

「怪盗グリフィン、絶体絶命」法月綸太郎

「カンパニー」の作戦にひっかかった怪盗グリフィンはボコノンという島国のお偉いさんから呪いの人形を盗み出さねばならなくなりました。

(2006年09月16日読了)


グリフィンに関する簡単なリストを下に置きます。


【エルマーのぼうけん】幼少のみぎり法月綸太郎さんがすべての場面を覚え込むほど熱読した本らしい。ぼくも小学生の頃繰り返し読みました。ぼくのベスト100冊には入れたいと思っています。ちなみに著者はルース・スタイルズ・ガネットという人らしいです。福音館書店から今も出版されているはずの超ロングセラーです。
オストアンデル】グリフィンにメットにあるゴッホの自画像の贋作を真作とすり替えてほしいと依頼してきた。
【オットー・ヴァッカー】有名な贋作事件の主犯らしい。今回の出来事には特に関係はないもよう。
【ガンバルゾー】フェデリコ・ガンバルゾー。ボコノン共和国現在の大統領。
【グリフィン】ニューヨークを根城にしている怪盗。以来をい受けて盗むタイプの職業的泥棒らしい。ふだんは保険会社の仕事を請け負っている。最近「国際泥棒コンテスト」なるものの招待を断った。
ジョージ・ワシントン・カーヴァー】黒人の農業科学者で「ピーナッツ・マン」と呼ばれた。パストラミ将軍の父親が教えを受けた。
【スーザン・フレミング】ギャラリーを営む魅力的な女性(既婚)。グリフィンが美術関係の仕事をするときのアドヴァイザー。モダンアートと印象派に造詣が深い。
【チャールズ・オドラデク】天才贋作師。あまりに完璧すぎてこれまで真贋が問題になったことがないので誰にも名前を知られていない。といういかにも胡散臭い話。
【呪いの土偶】ボコノンに伝わる呪い用のナイスなアイテム。ピーナッツバターと土をこねあわせて作るので半分は生鮮食品で要冷蔵。
【ハーマスタイン】S.R.ハーマスタイン。オストアンデルのボスだとか。
【パストラミ】エンリケ・パストラミ将軍。ボコノン革命の英雄。
【バチアタリーノ】アントニオ・バチアタリーノ。ボコノンの元大統領。左目を敵の射撃によって失っていたことから「カリブの一つ目鬼」という異名を持つ。1962年共和国として独立をなしとげた、が米国との密約の上でだったので国民には評判が悪い。その後1986年に「ボコノン革命」が起こるまで独裁者として恐れられた。その時期を「旧政権時代」と呼ぶ。
【マニの誓い】ボコノン革命のときパストラミ将軍とガンバルゾーがなした宣言。ジョージ・ワシントン・カーヴァー博士のことばの影響を受けている。
【マリア・フェンテス】ナホ・イエクの子孫にあたる混血の女占い師。オリ・ハベリ(大地の精霊と通じる女)と呼ばれる。パストラミとガンバルゾーの持つ呪いの土偶を作った。
【マルコ・コレリ】ボストン美術館に雇われていた絵画修復の名人。19世紀絵画が専門で他の追随を許さなかった。弟子となったチャールズ・オドラデクの才能に目を見張りすべての知識、技術を伝授した。
【マルタ・フェンテス】マリアの娘。今のオル・ハベリ。
【モゲラ】コルヘネ・モゲラ大佐。パストラミ将軍の娘婿。高度な暗殺テクニックを持った危険な男らしい。
【ライオネル・D・アンダースン】「国際泥棒コンテスト」の主催者らしい。