よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

「神様ゲーム」麻耶雄嵩

残虐な連続野良猫殺し事件を解決しようと芳雄たち5人が参加する浜田探偵団は活動を開始した。そんなとき芳雄は自らを神様と名乗る不思議な少年と親しくなる。少年探偵ものには珍しく悲惨な経過をたどる。あと味のわるさはある意味絶品。

(2006年08月25日読了)


はてな年間100冊読書クラブ

探偵ゲームに関する簡単なリストを下におきます


【秋屋甲斐】ほんとかどうかわからないが「神様」によると大学生で殺猫犯らしい。ふだんの生活マナーもとても悪い。
【母さん】ふつうの母さん。スーパーのケーキより手作りのケーキがいいと思っている。
【神降市】地方都市。5年前に大学ができて以来不審者や犯罪が急増しているらしい。
【神降山の鬼婆屋敷】おそらく30年ほど前に無人となった廃屋。浜田探偵団の基地となっている。
【光一】聡美の従兄弟。秋屋甲斐のアパートの近くに住んでいて迷惑させられている。
【聡美】3組の少女だが浜田探偵団のメンバーで活発な性格。ミチルと仲がいい。野良猫の光速丸をかわいがっている。孝志の想い人らしい?
【ジェノサイドロボ】男の子あこがれ、おもちゃの完全合体ロボ。
【鈴木太郎】影がめちゃくちゃ薄いクラスメイト。半月前に転校してきて本ばかり読んでいて声をかけても反応が芳しくないので誰も相手にしなくなったが当人は気にしてないようだ。掃除当番で芳雄を同じ班。天上から来たという自称神様。
【孝志】芳雄のクラスメイト。浜田探偵団のリーダーなのでいつも赤い服を身につけている。中学生なみの体躯と声を持つ。探偵団を愛するあまり団のことになると性格が豹変して威圧的になる。アメリカン・フットボールのリトルリーグに参加しているらしい。
【父さん】刑事。柔道が強い。
常世市】県庁所在地の大都市。
【俊也】浜田探偵団の基地となった廃屋にかかっていた番号合わせ式の鍵を開けた少年。肉体的に芳雄が優越感を持てる数少ない一人。別名「のび太」。本屋の息子。
【猫殺し】神降市を最近騒がせている犯罪。野良猫を次々と残虐な殺し方をしている。
【ハイジ】ミチルちゃんがえさをやっていた元は飼い猫だったらしい気品のある野良猫だったが猫殺しの魔手にかかった。
【浜田探偵団】浜田町の子供だけが参加できる少年探偵団。孝志、俊也、聡美、ミチル、芳雄の5人が現在のメンバー。
【英樹】芳雄の親友。同じようなタイプでやはり運動は苦手。歯科医の息子。浜田探偵団に入りたがっているが松茂町在住なので孝志に退けられている。
【ミチル】山添ミチル。芳雄のクラスメイトでからだの弱い(かもしれない)おっとりした美少女。3年前に東京から引っ越してきた。両親の離婚により母子家庭。野良猫のハイジにえさをやっていた。浜田探偵団のメンバー。
【芳雄】主人公の「ぼく」。4年1組の生徒。ちょっとひ弱なタイプ。誕生日ケーキのろうそくがどうしても一本吹き消すことができず残してしまう。浜田探偵団のメンバー。