よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

「若おかみは小学生!」令丈ヒロ子

おっこは両親をなくしておばあちゃんのやってる春の屋という旅館にひきとられた。
なんやかやとあってついついいきおいあまって旅館のあとを継ぐことになりおかみ修業が始まったけど何もわからずドジばかり・・・。
いっしょうけんめいなおっこがかわいい、好感持てるお話。
幽霊少年も登場。

(2006年05月29日読了)


花の湯温泉に関する簡単なリストを下に置きます。

あかね
幸水先生の息子。すごい美少年だがちょっとヒネたとこあり。《がんばらなくていいときにがんばってるやつ、見るのも、ぼく、きらい》(p.48)でもそれは体が弱くてがんばろうと思ってもがんばれないんだと自分で思っているからのようだ。本当はけっこうすなおな少年。
秋野源蔵
秋好旅館の創業者にして花の湯温泉の実力者。新しいことをしたがる。春の湯には甘いのは当然ああいう理由でしょう。
秋野真月
おっこのクラスメート。秋好旅館のひとり娘。赤い髪にピンクのフリルのワンピース。通称「ピンふり」?旅館の子にはライバル心を持つ。フリフリ軍団の総帥。英語で接客できるし和菓子づくりの腕もいいらしい。イヤな子ではない。悪口言いながらも背中を後押ししてくれるタイプ。認めるべきものは認めることができるできた少女。
秋野真月の母
娘に負けないくらいハデなおばはんでそこそこ小物っぽいがもしかしたらイヤな人でどうもいろいろジャマなことをしそうな人。
池月としお
より子の兄。ごく細マジックで一息に引いたような細い目。より子もそうらしいので遺伝でしょう。人がよさそう。
池月よりこ
おっこのクラスメート。池月和菓子店の娘。
ウリ坊
春の屋にすみついている幽霊。少年の姿をしているがかなり長いこと幽霊やってるみたい。本名は立売誠。おばあちゃんのことを峰子ちゃんよばわりする。自称春の屋の座敷わらし。でも誰にも見えなくてつまらなかったらしいがおっこには見えるので喜んでいる。
エツコさん
春の屋のベテラン仲居さん。
おっこ
主人公。両親を交通事故で失い春の屋のおばあちゃんのもとに引き取られた。《がんばることってこわいことじゃないよ》(p.126)
おばあちゃん
春の屋のおかみ。白髪をひとふさ紫に染めているのは紫がシンボルカラーだかららしい。本名は峰子。
康さん
春の屋の板長。
幸水先生
おばあちゃんいわくえらい作家の先生。あかねといっしょに旅をしていた。最近妻をなくした。
秋好旅館
花の湯温泉最大の旅館。
関織子
おっこの本名。
花の湯
静かな温泉街。
春の屋
花の湯温泉にあるこぢんまりした平屋の古い旅館。
名物菓子コンテスト
花の湯温泉の新しい名物を作ろうと秋好旅館の爺さんが企画した。池月和菓子店や秋好旅館が参加する予定。
やまぶきの間
春の湯でいちばん広くていい部屋。幸水先生に泊まってもらった。