よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

『ガレッティ先生失言録』池内紀・訳…創土社

これは楽しい。宝物ひとつ得ました。
読んでると、世の中どーでもよくなってくる。

18世紀独、学生皆が待ちかまえていたガレッティ先生のたのしい失言732編。
どこぞの政治家のように顔をしかめられないのは人徳?

3分の2は抱腹絶倒。10分の1はこちらに知識がなくてよくわからない。10分の1は詩ですらあり、10分の1はむしろ名言。

たぶん現在Uブックス『象は世界最大の昆虫である』が同じ本でしょう。
この題名は本文中に出てくるお言葉ですが、うまい!

bk1の紹介では
《「水は沸騰すると気体になる。凍ると立体になる」「カエサルはいまわのきわの直後に死んだ」 18世紀末から19世紀初頭のドイツの高校で教壇に立っていた名物教授が残した、想像を絶する「名」失言の数々。》