詩と思想の町シレンチアから言葉が失われ、人々の心はすさんでゆく。詩と物語が大好きな少女パーラは城の大金持ちジットを疑う。この作者の前の作品、「失われた記憶の博物館」よりは楽しくない。今のとこ。
《ノンノ・ガスパーレのことばは、きらびやかな宝石の山だ。》(p.43)
《このまま絶望していては、パーラがパーラでなくなってしまう。》
《孤独は厳しさの代償さ。》(p.216)
《過ちはだれにでもあるものさ。だけど、自分の過ちを人のせいにしたとき、人生は迷路に迷い込む。》(p.218)
評価「▽」。
パーラ 上 沈黙の町 | |
ラルフ・イーザウ著・酒寄進一訳・佐竹美保絵 出版社 あすなろ書房 発売日 2004.07 価格 ¥ 1,575(¥ 1,500) ISBN 4751521365 bk1で詳しく見る |