よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

パーラ(上)沈黙の町|ラルフ・イーザウ/酒寄進一・訳/佐竹美保・絵|あすなろ書房|1500円|281頁|刊2004年07月|了2005年02月09日|幻小|

詩と思想の町シレンチアから言葉が失われ、人々の心はすさんでゆく。詩と物語が大好きな少女パーラは城の大金持ちジットを疑う。この作者の前の作品、「失われた記憶の博物館」よりは楽しくない。今のとこ。

《ノンノ・ガスパーレのことばは、きらびやかな宝石の山だ。》(p.43)

《このまま絶望していては、パーラがパーラでなくなってしまう。》

《孤独は厳しさの代償さ。》(p.216)

《過ちはだれにでもあるものさ。だけど、自分の過ちを人のせいにしたとき、人生は迷路に迷い込む。》(p.218)

評価「▽」。

パーラ 上 沈黙の町
ラルフ・イーザウ著・酒寄進一訳・佐竹美保

出版社 あすなろ書房
発売日 2004.07
価格  ¥ 1,575(¥ 1,500)
ISBN  4751521365

bk1で詳しく見る オンライン書店bk1