よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

座右の書

 一生のうち、10冊(10セット)しか本を持つことがゆるされないとしたら?上のチョコレート禁止法ではないですが、蔵書禁止法でもできたら?で、10冊までは許可する、とか。
 単純に好きというだけでなく、「汲めども尽きない」度が高い必要がありそうです。
 あるいは「人生の教科書」であるか。
 そんな10冊を考えてみました。でも今のところなので、変動はしていくと思います。
 ※ 今回は、コミックスを除いておきます。

1)『完訳 聊斎志異(全4冊)』蒲松齢/柴田天馬・訳…角川文庫
 中国の奇妙なお話がいっぱい。一生たのしめます。

2)『アメリカ・インディアンの口承詩』金関寿夫…小学館ライブラリ
 何かが失われたと、感じたときに。
人生の教科書を何か一冊選べと言われたら、今はこれです。
   アメリカ・インディアンの口承詩―魔法としての言葉 (平凡社ライブラリー)

3)『だれも死なない』トーン・テレヘン・著/長崎さき・訳…メディアファクトリー
 大人のための哲学童話。
   だれも死なない (リエゾン・リーブル)

4)『偉大なるブルースの肖像』ポール・トリンカ・著/ヴァル・ウィルマー・写真/石井光彦・訳…シンコーミュージック
 ミュージシャンってなんてカッコイイせりふを吐くんでしょう。やっぱりカッコよく生きてるからでしょうね。
   偉大なるブルースの肖像

5)『鳥山石燕 画図百鬼夜行』…国書刊行会
 夏の夜にはゆるゆる眺めたい妖怪画集。

6)『基本季語五〇〇選』山本健吉講談社学術文庫
 日本の自然や文化を感じようと思えば歳時記は最適。分冊になることが多いですが、この本は単なる歳時記ではないですが、全一冊なのがいいとこです。
基本季語五〇〇選 (講談社学術文庫)

7)『吾が輩は猫である』夏目漱石
 読書のたのしみはこういう本にあります。

8)『ギリシャ神話小事典』バーナード・エヴスリン…現代教養文庫
 事典なのに、生き生きと描かれています。

9)『海底2万マイル』ジュール・ヴェルヌ
 海の底にワクワクが待っていました。SF好きにしてくれた一冊。

10)『ボッコちゃん』星新一新潮文庫
 作品を、たくさん読めば読むほど人生が豊かになる作家です。