よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

ゴジラ計画

毒食わば皿まで。
日本は全土を原子力発電所とその処理場で埋め尽くすこととなった。
とりあえず1000基の建設が予定されている。
ここで生まれた電気を他国に売って国を成り立たせる売電立国をめざす。
そして当初の目標を達成した後も増設を繰り返す予定。
最終的には全世界で必要なすべての電力を日本がまかない他の国からは原子力発電所を一掃することをめざす。
自国を犠牲とし他国の被曝を防ぐ計画は国内外で賛否両論となっている。
また国防上もうっかり攻撃するとすぐ放射線が撒き散らされることとなり比較的距離の近い国は手出しできないという効果もある。
なお政府はこのプランを「ゴジラ計画」と名付けることとした。無理に見れば日本はゴジラの形をしているようでもあるゆえに。
また首都は危険を回避するため沖ノ鳥島を巨大な人工島として改造そこに移転することとなった。
IAEAの本部もここに誘致する予定。