よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

高校野球への思い入れが・・・

センバツがはじまりました。
春の呼び声。
熱中してTV観戦をしてみたいものだと思っているのですが、最近はどうも観戦に熱が入らない。

むかし高校野球トトカルチョ的な勝敗予想をしていました。
トトカルチョといっても現金を賭けてたわけではなくせいぜい内輪でおごりおごられる程度でしたが。
それでもけっこう熱は入ったものです。

どういうものかというと、優勝チームを当てるというだけではなくそれぞれの試合の勝敗を当てるというものでした。

最初に全チームの予想順位ポイントを出します。そのポイントが得点となります。50チームあれば一位と予想したチームが50点で最下位が1点です。
現実の試合で勝ったチームにつけていた予想ポイントが得られるポイントとなります。
そして全試合の獲得ポイントの合計を競うというものでした。

ただし最初の組み合わせを見てから決めるので、たとえば客観的評価の一位と二位がいきなり当たるなら、一位のチームは50点でも二位と予想しているチームを敢えて1点にするという駆け引きもあり得ます。
最初に全トーナメントが発表されるセンバツの方が激しい駆け引きとなりました。

夏はチーム力も安定してきているので番狂わせが元々少なかったですが春はまだチームができあがってないのであてにくかったです。冒険すると痛い目に遭います。

個人的にどんな予想をしていたかというと。
ポケコンで専用のプログラムを組んで計算したりしました。
そう。ぼくの場合は数値で予想を立てることに熱中したのです。

基本のデータは。

まず地域のレベル差。
実はこれが最も大きい。
だから全体に影響を与えやすい地位を与えます。
過去20年ほどの甲子園での勝率を基本に自分自身の考えをも加味しました。センバツに出られなかった県はその時点で一敗です。
最終的には県係数というものを設定しました。で、毎年の結果によって微調整していく。

次に毎回の出場チームの実力係数。
勝敗数、防御率、打率、平均得点数、平均失点数、平均点差などを組み合わせて計算します。
ことに高校野球の場合は投手力が最大の要因。
次に守備力も含めた平均失点数が重要でした。
そのチームが各地域内で行った練習試合も含む試合の結果を基にしました。このデータが載っている資料を探すのがたいへんでしたがどこかにあったものです。
また隠れた強豪というようなチームを見つけることもできました。たとえば高知の明徳義塾がまだ甲子園に一度も出ていなかった頃、練習では甲子園の強豪にしょっちゅう勝っているこのチームの存在にかなり早くから気づいていました。

その次は、いろいろ調べた範囲内での自分自身の印象点を加味しました。

これらを毎回の結果によって少しずつ調整していって精度を上げていきました。
最終的には8割くらいの的中率まで上げることができました。

で。
たとえば当時で言えば、東北のチームは最低でも得失点差が最低5点からできれば10点くらいあり、なおかつ平均失点数が1点以内でないと奈良、岡山、熊本あたりのごく標準的な出場チームといい勝負できないとかいう結果になるわけです。
ちなみに奈良、岡山、熊本は当時ほぼ同じくらいのレベルで甲子園勝率が5割くらい、全国順位では15位前後でした。甲子園で勝率5割というのはなかなかすごいことなのですね。

こいうことをやってると試合を観るのがとても楽しめたものです。

最近ではトトカルチョもしていないしほとんど高校野球を観ることもなくなり完全に熱は醒めています。
たまに上記のプログラム(エクセルに移植しています)を取り出して使ってみても今では的中率がとても低いです。微調整も続けていませんし。
計算に必要なほどのデータを集めるだけの熱意も失っていますし。
なにより、地域差という最大の要因が今ではほとんど無効になったと思います。
微調整云々ではなく地域差がなくなってきているのです。
だから今はどのチームが勝かフタを開けてみないとわからないという感じです。
今作るとしたら県係数にはあまり大きな地位を与えられないでしょう。
投手力がもっとも重要かなとは思っています。

さて、今日は久しぶりに観戦してみましょうか。
いいピッチャーはいるかな?