よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

ゆっくりとしか進まないこともたくさんある


毎日新聞・東京版2009.09.28夕刊

宇宙物理学者の池内了さんの言葉(特集ワイド 「環境圧」は政治力)より。


変えようとしても、簡単には変えられないわけです。今、人間が感じる時間はどんどん加速されている。あらゆるものが便利になって、何でも早く結果を得たいという気持ちがどんどん強くなっているんですね。こらえ性がない。世の中には、ゆっくりとしか進まないこともたくさんあるということを忘れてしまっている。それでは政治も経済も何も変わりません


人間というのはバカなもので、何か外力が働かないと変わらないんです


地球温暖化による作物の不作や天候異変など、悪化した環境が人間の生活の圧力としてかかってくる。これが環境圧です。

金を持っている国は、環境圧がかかっても、財力でなんとかできる部分があるから(そのかわり金を持っていない国を犠牲にしている、のでしょう)、日本人の大半は、頭では理解できていても、贅沢な暮しをやめられない・・・ですね。