よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

系図?

朝っぱら
出勤直前の気が急いている時間に
ほとんど会ったことのない叔父さんから
電話がかかってきました。
なんでもわが家系の系図が見つかったとか。
うれしかったんでしょうね。
そのうれしさを伝える相手が
ついにいなくなって
ふと
ぼくのことを思い出したのかもしれません。
お年寄りをいたわるのは
ぼくの主義なので
時間を気にし
焦りつつ
ずっと相手をさせられました。
なんでも
ナントカ天皇に端を発し
ナントカ源氏となり
足利ナントカにつながるそうでした。
ぽっと出の
どこの馬の骨ともわからないような
血筋ではないので
それを誇りに思って
正しく生きていくようにと
諭されてしまいました。
 
が、
 
一説によると(確認はしてませんが)計算上
たとえば紫式部の血を
すべての日本人には六回は通っている
そんな話を聞いたことがあります。
要するに
自分の都合のいい途筋を
家系とできるのでは?
 
いずれにせよその直後
遅刻しないために
必死で自転車を漕ぐぼくには
血筋への誇りもへったくれも
ないのでした。