よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

死にかけたとき

かつてエネルギー切れなのか体がほとんど動かなくなって状況からして死ぬしかなさそうになったことがあり僕はこうして死の直前にいるけどそれほど遠くない場所で皆は死にかけている僕のことも知らず笑い合ったりして普通に暮らしているのだと思いそれは空しいようにも思えたが自分の死にかけていることがたいしたことでもないようにも思いまあ最期に一服とたばこ喫いながら雲を眺めていると体が動くようになって死なずにすんだ。