よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

「盗神伝」M.W.ターナー

「おれ」は自称何でも盗める泥棒。自由とひきかえに秘密の任務に。

口の悪いキャラが気持ちいい。
こいつもしかしてVIP?って思ってたら、けっこうそれに近い。ま、それは読んでからのオタノシミゆうことで。

(2004-08-14読了)


始まってすぐジェンに過酷なできごとが。
立ち直ることができるのか。

(2004-08-23読了)


ジェンが盗もうとするものは?
うん、泥棒さんが盗もうとする究極のモノはやっぱりコレですよね。

(2004-08-30読了)


この巻はほぼ兵士コスティスの目から語られます。
王となったジェンだが、
城中には面白くなく思っている連中が多くなかなかたいへんな船出をしていました。
かつて自分たちがジェン一人にに翻弄されていたことなどは忘れたのか
軽んじられ、蔑まれ。
でもまあ、そこはそれ、
元々敵の多い男だったわけだし、
ふてぶてしい彼のことだから、
適当に挑発しつつ楽しんでいるようでもあります。
いずれにせよ、
こいつがいつまでも籠の鳥でいられるはずはないでしょう。

(2007-02-04読了)


盗人に関する簡単なリストを下に置きます。


【アリス】アリストギトン。コスティスの友人。近衛兵。家はエロンディテスに土地を借りている。
【イメニア】イレーネの小間使い。
【イレーネ】アトリアの美しく酷薄な女王。
【エウジェニデス】→ジェン
【エディス】ジェンの本国。山の国。
【エロンディテス】貴族。イレーネと敵対している。セジャヌスの父。
【オルノン】エディス国の大使。ジェンとは仲が良くはない。
【コスティス】近衛兵。百人隊の隊長だったが…
【ジェン】エウジェニデス。神に認められた泥棒さん。最後に奪うのは…当然女性のハートか?
【スーサ卿】コスティスの家に影響力の強い貴族。
【セジャヌス】ジェンの従者。エロンディス卿の次男。他人を見下し、いつも冗談をしかけ、自分が冗談の種になったときでさえ笑っている男。
【ソウニス】もうひとつの国。
【ディーテ】エロンディテスの長男。詩人で音楽家。父親とは違い、女王の熱烈な支持者なので父親は疎んじている。でも後継ぎではある。
【テレウス】イレーネの信頼厚い近衛隊長。
【ナフセレシュ】メデア帝国の大使。
【盗人】ジェンの場合、犯罪者というよりある種の技能者。国家の依頼を受けて困難なものを盗み出す。
【ピラデス】農務省で働いている爺さん。農業について語らせると終わらない…
【ヘイロ】賢い娘。
【ヘフェスティア】女神。
【メイガス】助言者。ソウニス国の人間。
【メデア帝国】大国。このあたりに食指を動かしているが、いまだ本格的な攻勢には出ていない。いつか戦わねばならないと予想される敵。
【レリウス】アトリアの書記官にしてスパイ頭。