よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

レオ・レオーニ『平行植物』

植物は圧倒的な存在感をもってゆらゆらどこかしらおそろしげに揺れています。
いつか取って喰われそうな…。
この世ではないどこかずっと遠くの場所で。

そのころ工作舎の本になんとなく胡散臭い印象を抱いていたのですが『平行植物』は初めて見たとき「あ、これはボクが作りたかった本だ」と即座に買いました。
読んでみて「ああ、これはぼくなんかが作れるような本ではなかった」と思いました。
ここまで積み重ねることはぼくにはできない。
もちろん技術もない。

夢見る描き人がとことんウソをつき通すとここまでのものになる。
ここまで幻想的になる。

文庫で出ているようです。
工作舎からも新装版が出ているようです。文庫版はどうなったのでしょう?
まだ知らない人は、うっかり品切れになったりしないうちに早くこの幻想の植物園を手に入れておきましょう。

下が新装版

下が文庫版

「遊バックス」で持っている。

お気に入りの文庫棚にお気に入りの文庫を入れて楽しんでいるのだがその一冊として手に入れたい。

上記の理由で気に入っている本が文庫で出たら必ず手に入れたいのだ。