よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

パーラ(下)古城の秘密|ラルフ・イーザウ/酒寄進一訳/佐竹美保絵|あすなろ書房|1500円|頁|刊2004年07月|了2005年02月14日|幻小|

数々の試練を乗り越えて城にたどり着いたパーラはジットと対決し自分が何者なのかを知る。解説者と同じく、「モモ」と「アリス」を足して割ったようなお話だと思いました。でも、ちょっと物語に乗り切れなかった。この人の他の作品のほうが好き。かんじんの詩がいまいちやったかもなぁ。

評価「▽」。

パーラ 下 古城の秘密
ラルフ・イーザウ著・酒寄進一訳・佐竹美保

出版社 あすなろ書房
発売日 2004.07
価格  ¥ 1,575(¥ 1,500)
ISBN  4751521373
近づくほどに遠ざかる謎の古城をめざし、不思議な庭園に足をふみいれたパーラとジュゼッペ。呪われた庭で明かされていく「ソネットの花輪」に託された過去、そしてパーラ出生の秘密とは? [bk1の内容紹介]

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《「そう見えるはずだと信じているものを見たまでのことですね」》(p.11)

《「陛下の血管にはとっくの昔に血は流れていない。流れているとすれば、インクのはずだ」》(p.177)

《「がんばるしかないか!」パーラは小さな声でいった。》(p.182)

《どんなにうまいことばを使っても、それを好む人もいれば、嫌う人もいる。それでいいじゃない。》(p.198)