よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

ファンタジーって、まだそんなもん?

ゲド戦記』の翻訳者である清水真砂子さんが読売新聞2004年7月28日夕刊に記事を書いておられました。もう30年もつきあっておられるのですね。
その清水さんが知人たちにこの仕事について話したりするときに「ファンタジー」なんて子どものものさっ、というような対応に戸惑っているというようなことを書かれておられます。
そりゃあ『ハリー・ポッター』は子ども向け、というより子どもでも読めるというように書かれてある作品だとは思いますけど、『ゲド戦記』を子どもに読ませるのはちょっとしんどいでしょう。
ファンタジーもかなり市民権を得てきたように思っていましたが、いまだにそんな認識なのかなあ?べつに残念とは思いませんが、その人たちはけっこうもったいない読書をしておられるかもしれません。だいたい「一流の」作家、作品だって、かなりの割合でけっこうファンタジーしていることが多いと思うのですけど。