「八朔の雪」高田郁 読書中・・・
- 江戸が舞台。
- 女性料理人、澪が主人公。
- あさひ太夫
- 吉原一の花魁と言われている。だれも見た者がいない。源斉は仮想アイドルではないかと考えている。でも、たぶん実在していて、あの人なんじゃなかろうか?
- 淡路屋
- 大阪の唐高麗物を扱う大店。澪の幼なじみ野江はここのこいさん。
- 伊助
- 澪の父。塗り職人。独特の工夫をこらした箸は一兆庵御用達だった。被災後行方不明。おそらく死亡。
- 采女
- 登龍楼の主人。酷薄そうな男。帯刀を許されている。ジャマものは叩きつぶすタイプ。
- 扇屋
- 吉原の大店。吉原一の花魁あさひ太夫がいる。主人伝右衛門の妻は源斉の患者。
- おりょう
- 近所のおかみさん。きさくな性格。48歳。伊佐三と、火事で身寄りのなくなった少年、太一とともに暮らしている。
- 嘉兵衛
- 天満一兆庵の主人だった。江戸に来てすぐに死亡。「客が家で食べられるようなものなら作るな」とかねがね言っていた。
- 切手
- 吉原が一般開放される日は、足抜け防止のため女だけ「切手」と呼ばれる手形を渡される。それを紛失したりしたら、さあたいへん!!
- 小松原
- そこそここざっぱりした40歳の武士でつる家の常連。澪に対して親近感を抱いているようだ。卯年生まれで澪のひとまわり上。口に合わない澪の料理に対して「面白い」とつぶやく。
- 佐兵衛
- 天満一兆庵の若旦那。江戸店の主を任されたが行方不明。江戸店は潰れた。
- 太一
- 近所の子供。火事で両親をなくし、おりょう夫婦に引き取られた。
- 出汁がら
- つる家で出る大量の鰹の出しがらはお百姓さんが持って行って肥料にする。リサイクル都市やなあ。
- 種市
- 蕎麦屋「つる家」の、初老の主人。なぜか澪に対してとてもよくしてくれる。意外にも、吉原フリーク(通ってるわけではない)。涙もろい、いい人。
- つる家
- 澪が働く蕎麦屋。神田明神下御台所町にある。
- 天満一兆庵
- 澪が上方で働いていた名の知れた料理店。火事で焼失。
- 登龍楼
- 江戸一の料亭。格式も、気位も、料理も、お値段もハンパではない。
- とろとろ茶碗蒸し
- 澪が料理人としてブレイクスルーしたときに作った料理。
- 永田源斉
- 澪が化物稲荷を掃除しているときに知り合った5〜6歳上くらいの、神田旅籠町の青年医師。いろいろ世話を焼いてくれるいい人。薬膳的な考えを澪に教える。
- 野江
- 澪の上方時代の友人のようだ。まだ名前のみ。気が強い。「天下を取る」と有名な易者に言われたすごい相、旭日昇天の持ち主。被災後行方不明。たぶん生きてるんじゃなかろうか。たぶん、あの人やったりする?
- 化物稲荷
- なぜか「たたりがある」とご近所から敬遠されていたお稲荷さん。ひとつ残っているお狐さまは、澪の旧友、野江とよく似て優しげだ。ここをきれいにしていたおかげで種市と知り合った。
- ぴりから鰹田麩
- 澪が最初に考案したオリジナル料理。
- ひんやり心太
- 上方ふうな心太に江戸ふうの味。
- ほっこり酒粕汁
- 不幸から立ち直ろうとしたとき考案した料理。寒いからだもぬくくなる。
- 又次
- あさひ太夫の使いをする男。
- 澪
- 主人公。卯年生まれの18歳。蕎麦屋「つる家」で働いている。上方出身。名も、上方を象徴している名だ。ふだんはぼんやりしたおかめ顔のようで見事な「下がり眉」と言われている。だが料理に対すると少々シャープになるようだ。絶対味覚?を持っているようだ。天涯孤独の身だが、なぜそうなったかの詳細が明かされるのは第二話の「ひんやり心太」。艱難辛苦に負けなければ蒼空を見ることのできる雲外蒼天の相らしい。
- 芳
- 天満一兆庵の女将だった。今は澪といっしょに長屋暮らし。澪は今でも「ご寮さん」と立てている。
- わか
- 澪の母。料理に手抜きはしなかった。被災後行方不明。おそらく死亡。