よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

海堂尊さんの世界の簡単なリスト

「極北クレイマー」読書開始・・・

海堂尊さんの作品は互いにリンクしていて、それぞれの作品に関するリストを作成すると、重複する情報が多くてめんどくさいので、ここに集めることにしました。でも、集めたせいで、少しネタバレになる場合もあるかもしれない。
それぞれの本の紹介からもここに飛んでくるようにします。

青井ユミ
ジーン・ワルツ」。二十歳の妊婦でマリア・クリニックの患者。最初は出産を嫌がっていた。母子手帳の表紙がハイパーマンバッカスなので嬉しい。蓮っ葉でええかげんな娘に見えたが意外な行動をとる。
朝比奈ひかり
「ひかりの剣」。帝華大学。清川vs速水のライバル対決の頃、清川と同じ部にいた。小さくてかわいいが、祖父の指導により、とんでもなく強い剣士。最初は清川なんて軽くあしらわられていた。「バンブーブレード」みたい。
甘利みね子
ジーン・ワルツ」。三十四歳の妊婦。マリア・クリニックの患者。
荒井
極北市の市長秘書。
荒木浩
清川や理恵とともに不妊治療をがんばったマリアクリニックの患者。念願かなって、やっと妊娠。39歳。
斑鳩芳正/いかるが・ほうせい
警察庁刑事局新領域捜査創生室室長。謎の警察官。無口で苛烈。「無声狂犬/サイレント・マッドドッグ」の通り名。
違法と脱法
違法行為は捕まるが、脱法行為は非難されるだけ。官僚が得意なのは後者。
今中
極北市民病院にやってきた医師。「極北クレイマー」の主人公。予算節約のため非常勤扱いだが外科部長にされ、さらに厄介ごとはすべて彼のもとにやってくる。事故調の委員長やらなにやらの委員長やら。病院改革をしたがっている彼自身が招いている厄介ごとではあるが。図体が大きく、スキーが趣味。
エシックス・コミュニティ
倫理問題審査委員会。通称「泥沼倫理」。評判はよくない。曳地助教授の置き土産。ほぼ全員が田口の敵と思われる。リスクマネジメント委員会とはいつか軋轢を生じるだろうと思われている。
行灯
田口は内輪では「行灯」と呼ばれる。もちろん昼行灯の行灯だ。
内山聖美
五年目の派手な中堅医師。おっちょこちょいで小さなミスを繰り返す。個人の生活が充実してこそ医師としても充分働けると考えている(らしい)。単に患者より自分のほうが大事な人というふうに見えないでもないが。医師として大切な何かが欠けていると副島は考えている。
宇月
「医学のたまご」。藤田の秘書。小柄で地味なメガネの女性。曾根崎薫の見立てでは二十台後半。
オアフ教授
「医学のたまご」。世界の医学界の大物。藤田がライバル視している。
奥寺隆三郎
速水のわがままはほとんど受け入れる大人。髭を子どもにいたずらさせている間に注射を済ませてしまう神業を持つゆえ「白鬚爺さん」と呼ばれる。猫田師長が来て改革を断行して以来「白鬚皇帝」とも呼ばれる。女性看護師たちに人気。
落とし便所
極北市民病院のトイレは昔ながらの純和風汲み取り式。今中はまず最初にこれの改善を進言した。
小原
通称スカーレット。白鳥たちの同期のようだ。文部科学省ブイブイいわせている。「医学のたまご」では文部科学省の女事務官。潜在能力試験の平均点を30点に設定させた。お話に登場はしないがなかなかの強烈な人のもよう。
オレンジ新棟
白亜13階建て本館の横に建てられた3階建てドーム型施設。屋上には使われていないヘリポートがある。救命救急、産婦人科、小児科という不人気な三つの部署からなる。目的は人員の活用。

垣谷雄次
チームの第一助手。田口の同窓の先輩。威圧感のある風貌と大声だが、田口の見立てでは小心者。
確率研究会
大学在学中に白鳥、加納、高嶺、小原(通称「確研/かつけんカルテット」)が属していたらしい伏魔殿。
片山
極北市民病院内科の看護師。主任。
加藤
極北市の課長。赤鼻。市長の腰巾着のようだ。病院に金をかけるのは間違いだと考えている。それよりは市長の家に続くトンネルを掘ることと、遊園地の観覧車を回すことが大事。
金田
帝華大で理恵が発生学を教えた学生。明るいムードメーカー。
加納達也
桜宮警察署の警視正警察庁刑事局刑事企画課電子網監視室室長でおしゃれで見栄えのいいエリートだが桜宮署に出向中。あだ名はハウンドドッグ。デジタル・ムービーアナリシス(DMA)という分析手法が得意。プロファイリングのIT化みたいなもんか?意外にも現場至上主義。警察における白鳥といったところだが遭遇したらなかなかおもろいことになりそうだ・・・と思っていたら学生の頃からの知り合いでどちらかといえば白鳥の天敵っぽい。組織を重視し白鳥いわく「究極はファシズム」。
亀井
極北市民病院外科病棟のナース。100キロ近くありそうでトン子と呼ばれている。
黄色い表紙のノート
「医学のたまご」。薫が持っているノート。「世界は呪文と魔法陣からできている」というパパの言葉が最初のページに書かれている。
如月翔子
「東城大学医学部附属病院病院のマドンナ」であり「ICUの爆弾娘」と呼ばれる看護師。浜田小夜の同期で友人。さっぱりしていておもいっきりがいい。敵も味方も多いタイプだがどっちかいうと敵の方が多くなるかもしれない。速水に好意を抱いているのではないかと思われる。「医学のたまご」では小児科総合治療センター看護師長。そして東城大学医学部付属病院美少年検索ネット会長。なんとなく中川翔子さんと映画の「キサラギ」を思い出す。
救命救急
速水のホームグラウンド。曜日は存在しない。《事故やトラブルは、スケジュール表を見て訪問日時を決めるという、小市民的な礼儀正しさを持ち合わせていない。むしろ無頼漢のように、今こられたら困る、という時をわざわざ見計らってやってくる。》椹野道流さん描くところの検死解剖の死体みたいなもんですね。
清川吾郎
帝華大学。学生時代は速水のライバルだった。努力は嫌いな天才剣士だったが・・・。優男で女好き系。
極北号
極北市民病院の訪問看護用ミニバン。使われていないので今中が貸してもらうことになった。
極北救命救急センター
極北市の救命救急を一手に引き受けている。どんな救急受け入れ要請も受け入れ拒否したことがない。「極北クレマー」の時点では、最近鼻っ柱の強い救急医が赴任しいろいろ悶着を起こしているそうだ。あの人かな?
極北市民病院
財政破綻しかけている北国の地方都市の病院。なんかいろいろええかげんな感じ。医師、看護師、職員それぞれがやる気なし。金も薬もなし。これまで読んできた海堂さんの描く病院の中でも最低な病院。他はどこも苦しくてもみんな一所懸命やってたけど。「水戸黄門」再放送が強く影響しているらしい。
桐生
米国から帰り東城大学病院の医師となった。カリスマ的な存在であり、超一流の能力を持っている。バチスタ手術において異例の成功率を重ねていたが、このところ続けて失敗。今回の調査は桐生自身からの依頼でもあった。
久保
ICUの主任。小型花房。翔子に反感を持っているようだ。念仏のように眠たい事務報告を行える。
極楽病棟
神経内科病棟の別名。こう呼ばれる理由には諸説あり。
後藤
極北市民病院の内科医。ほとんどまともに仕事しない不良医師。医療技術は未熟らしいが事情通。どこか謎がある。正体不明のところがある。
権藤昌子
オレンジ新棟の看護主任。

西園寺さやか
医療ジャーナリスト。顔の下半分を覆う磁器製の白いマスク。正体不明だが、もしかしたら、北に行ったと思われるあの人なのかも。
三枝久広
茉莉亜の息子。極北市民病院産婦人科部長。極北市の分娩を10年間支えてきたが「ジーン・ワルツ」の時点では登場はせず医療事故で逮捕拘留されているようだ。それに対して医学界は珍しく素早く動き、抗議した。「極北クレイマー」では極北市民病院で唯一まともに仕事している医師と言える。
三枝茉莉亜
マリアクリニック院長。初老の女性だがかつては美貌で鳴らした。人徳も技術もあり。末期がんで死の床に。
酒井利樹
バチスタチームの第二助手。30歳。田口の見立てではキャンキャン吼えるスピッツ
坂田寛平
医政局長。自分のことを「ワテ」というきょうび珍しい関西弁を使う男。厚労省のトップ(事務次官)を狙っているが、すぐめそめそ泣く。
桜宮葵
巌雄と華緒の長女。なんらかのできごとで死んだらしい。
桜宮巌雄
桜宮病院院長にして警察医。浜田小夜はこの病院の関係者のようだが?いずれこの人がメインになることがありそうな雰囲気だ。
桜宮小百合
桜宮病院副院長。30すぎくらい。すみれとは一卵性双生児。きっちりしてお堅い感じ。
桜宮すみれ
碧翠院の副院長。小百合とは異なりさばけた感じ。えっ!!田口センセに気があるの?
桜宮華緒
碧翠院の院長。巌雄の妻。「薔薇の知らせ」を送る。
桜宮市
東城大がある街のようだ。桜宮病院の一族名と同じなのは理由があるのかどうかは不明。「イノセント・ゲリラの祝祭」で田口上京の際、富士山の傍らを通っているので少なくともそこより西のどこかにあるようだ。加納が愛車のベンツを飛ばしたら1時間、ふつうで2時間かかるそうだから高速を使うんだったら150〜200キロくらいの距離か?ならば静岡県内のどこかあたりだろうか?
桜宮中学校
「医学のたまご」。曾根崎薫たちの学校。平和。
桜宮病院
碧翠院という寺を併合している病院。現在終末期医療に力を入れている。病院経営としても末期的症状。碧翠院はK県、桜宮病院はS県らしい。以前読んだ情報などを加味すると桜宮市は静岡県にあって、神奈川県の県境の小都市といったところか。
佐々木アツシ
ナイチンゲール」「ジェネラル・ルージュ」では5歳の入院患者。ケロロのしゃべり方をマネしている。網膜芽種。シトロン星人のファン。「医学のたまご」ではスーパー高校生医学生。ホンモノの天才。新聞連載中の「アクアマリンの神殿」では主人公、語り手。
佐竹
極北市民病院外科病棟の看護師。
佐藤
救命救急部のナンバー3。駄洒落を吐くのが好き。
三カ月の法則
研修医自戒の法則。Three Mounth Ruleの頭文字をとってTMRと呼ばれる。曰く「赴任してから三カ月は言いたいことがあっても我慢し、なんでもはいはいと従順でいること」。まあ、どこの職場でも通用はするな。
三婆
碧翠院桜宮病院の患者にして働き手。赤シャツが乳がんの美智(悟空)。青シャツが甲状腺がんの加代(悟浄)。黄シャツが子宮がんのトク(八戒)。
シトロン星人
バッカスに何度も登場する敵性宇宙人。正論を吐く。バッカスを好きになれない人はシトロン星人の応援をする。
島田
極北市の顧問弁護士。「リスクマネジメントは臆病であればあるほど、上質なのだよ」(「極北クレイマー」p.286)
島津
MRIの達人。助教授。田口や速水と同級の友人。ニックネームは「がんがんトンネル魔人」。Ai導入に関して沼田と争っている。
下田
極北市民病院放射線技師。入院患者検討会の参加者はほとんどの場合彼と室町院長だけ。
城東デパート火災
かつて桜宮で発生した事件。死者十数名、重軽傷者合わせて100名を越える大惨事。このとき速水が活躍した。
白石早苗
神経内科病棟の看護師長。規律重視。
白鳥圭輔
もうひとりの主人公。ホームズ役。厚生労働省の男。大臣官房秘書課付技官・医療過誤死関連中立的第三者機関設置推進準備室室長。ほとんどの人からうとましがられている。コードネームは「火喰い鳥」。別名「ロジカル・モンスター」。論理を行動原理にしているので、他人の感情など気にしないし、自分の感情も気にしない。基本的に個人主義。こいつが出てきた瞬間に作品のトーンが変わる。なかなか魅力的なキャラクタだが、つきあいたいタイプではない。田口にとっては最強最悪の最終兵器。「だって、根幹とか本質ってウソ臭くて、あまり好きじゃないんですよね。枝葉やディテールの方が断然リアルで魅力的だと思いませんか?」。おそろしいことに妻と娘がいる。どんな人びとなんやろう?
城崎
水落冴子のマネジャーにして天才プロデューサー。元ミュージシャン。音叉を持ち歩いている。冴子の伴奏でピアノも弾く。
進藤美智子
「医学のたまご」。学級委員の優等生。薫の幼なじみでなにかと世話を焼いてくれる。
杉山由紀
小児科の入院患者。16歳の高校2年生。肌が白く「白雪姫」と呼ばれる美少女。「ナイチンゲール」のストーリーの中で最も美しい存在。
鈴本
帝華大で理恵が発生学を教えた学生。
角田
極北市民病院外科病棟の師長。きんきん声の超音波攻撃が耳にさわる。
潜在能力試験
「医学のたまご」。全国の中学で催した試験。これのせいで薫にえらいことが。薫のパパが作成した。
副島真弓
三十代前半の助教授。奥寺の下についている。曾根崎理恵と同窓の「真弓」とはこの人か?
曾根崎薫
「医学のたまご」の主人公。中一。ふつうの少年なのに、「天才」と間違われとんでもない飛び級しちゃった。でも、血からすると、そうとうの潜在能力を持っていても不思議ではない。
曾根崎伸一郎
「医学のたまご」。薫の父。ゲーム理論のえらい学者。マサチューセッツ大学で一年の大半を過ごしている。逃げることでたいていのことは解決すると薫に教える。潜在能力試験の問題作成者。すべてのことは、自分の感情のゆらぎですら分析の対象。
曾根崎理恵
帝華大で不妊治療を専門にしている、不適で怜悧な産婦人科医。異名は「クール・ウイッチ」。相手が誰であれ、平気で噛みつく。しかもちゃんと計算の上。顕微鏡下人工授精のスペシャリスト。帝華大学出身でないのに、その能力を見込まれ引きぬかれたようだ。口笛を吹くのは苦手。たぶん、薫クンの母。

高階権太
東城大学医学部附属病院病院長。タヌキに似ているようだ。本人も魑魅魍魎ながら彼のかけひきは魑魅魍魎対策マニュアルでもある。飄々とした大物だが、白鳥だけは苦手のもよう。田口を医師にしてくれた恩師とも言える。学生の頃の速水と清川に剣を教えた名剣士。
高嶺宗光/たかね・むねみつ
内閣府主任研究官。白鳥と知り合い。「財務省のプリンス」。現在内閣府に出向中。
田口公平
お話の視点であり、主人公。不定愁訴外来の設立者。血を見るのがイヤだから。窓際のようでそれなりのポジション。おっとりしている。出世欲などは持ち合わせていない。窓際的なポジションに嬉々としてついている。ただ、不定愁訴外来の医師としての能力はかなりのもののようだ。相手の名前の由来を聞く手法(趣味)を持っている。誰もがみんな「田口先生なんかに」と「なんか」付きで言う。グッチとシャネルを間違えて以来「グッチー」とも呼ばれている。桐生チームのバチスタ手術の調査を行なうことになって以来リスク管理委員会の委員長などもやっているみたい。ドサマギで電子カルテ導入委員会委員長も拝命。読者が思っている以上に病院内での存在感は強いようだ。
田中秀正
小児科の入院患者。ちょっと小太りで生意気な10歳。鼠径ヘルニア。ウルトラマンのパチモン「バッカス」ファンクラブ会長。だったがその座を白鳥に奪われる。
田中佳子
「医学のたまご」。クラスの担任。よくフリーズするらしい。
玉村誠
桜宮署の警部補。出世にはあまり興味がないたたき上げ。田口に近いタイプだ。
チェリー
近々オープン予定の大型ショッピングモール。女性看護師たちの話題の中心。特に口紅の専門店「リップス」は日本初上陸の有名ブランドなので注目の的。
鶴岡
極北市民病院内科棟の師長。
天馬大吉
めでたい名前だが、「アンラッキー・トルネード」の異名を持つほど次から次に不運に見舞われる。にもかかわらず、まだ生きているということはとんでもない幸運の持ち主なのかもしれない。「螺鈿迷宮」の主人公。別宮葉子とは幼馴染。
ドア・トゥ・ヘブン
病院長直轄のVIP専用ルーム。
渡海征司郎/とかい・せいしろう
速水が入る三年前に医局を去ったらしい「手術室の悪魔」。
ドクター・ヘリ
導入は速水の宿願。一機五億円、運行費用年間二億円。
ドンドコ
「医学のたまご」。分厚いマンガ雑誌。小学生向け。薫の愛読書。好きな作品は「ハイパーマンバッカス・リターンズ2」

南雲忠義
極北市監察医務院のヌシ。人間嫌いで通っていて多くの人は気味悪がっている。西園寺さやかを「お嬢」と呼びかしずいている。通り名は「土蜘蛛」。
鳴海
桐生の義理の弟(ちょっと前まで)。病理学。自分の研究および存在は桐生のためにあると公言している。そのわりには自己陶酔するタイプのようでもある。ちょっとM的なのかも。
並木
極北市民病院産婦人科外来の看護師。東京がえりの跳ねっ返り娘。三枝の下についているので比較的気力が残っている極北市民病院では珍しいちゃんとした看護師。
沼田
エシックス・コミュニティの委員長。曳地派。田口をあからさまに敵視しており最終目標は曳地助教授のカタキ田口を引きずり下ろすことと、非情にせせこましい目標を抱いている。
猫田麻里
オレンジ2階の小児科病棟の看護セクションを率いる頼りになる師長。「眠り猫」と呼ばれおっとりしているように見えるがやり手。自分は動かず他人を使うことに長けている。「千里眼」とも呼ばれミスを隠蔽しようとしても必ずバレる。藤原さんの弟子らしいが藤原さんに言わせれば病院始まって以来の「ナマケモノ」だそうだ。次期総師長候補。花房は猫田をライバル視しているが猫田は相手にしていない(ように見える)。

バッカス
ウルトラマンのパチモンヒーロー。アル中で地球警備隊的なところをクビになった。闘い方も油断を誘い不意をついたり、オレオレ詐欺的なことをするなどセコい。
蓮っ葉通り
夜はちょっといかがわしい通りだ。
花房美和
オレンジ新棟1F。ICUの師長。速水と共犯とのウワサがある。40代だが年齢を感じさせず典雅な気品漂う人。次期総師長候補。猫田をライバル視している。
パブリック・コメント
ガス抜きの手法。統一見解を得るためのものではない。
浜田小夜
看護師。「ナイチンゲール」の主人公と言える。東城大学医学部附属病院でいちばん歌がうまい。
速水晃一
救命救急センター部長で「将軍(ジェネラル)」の別称を持つ。田口とは互いにタメ口。女性看護師たちの憧れの的。医療代理店メディカル・アソシエイツとの癒着があるというウワサも。学生時代は剣道の名選手で清川吾郎のライバル。
秘技切り落とし
剣道の奥義。速水と清川の必殺技。偶然同じ技を身につけてしまった二人の勝負はどうなる?
曳地均
呼吸器内科学教室助教授。影の薄い人。リスクマネジメント委員会の委員長。
樋口
極北市の女性職員。
彦根
謎の病理医。白鳥の知人。過去になにかしでかしたらしい。森博嗣さんの登場人物に近い雰囲気を持っているかな。あるいは「攻殻機動隊」。田口の後輩で雀荘に入り浸っていた島津、速水とともに「すずめ四天王」と呼ばれていた。「確研カルテット」とはえらい違いだ(いや、あんまり違わないか・・・)・。
皮膚病アトラス
螺鈿迷宮」で医師として潜り込んだ白鳥がバイブルとしていた書籍。白鳥はこれを患者に見せ、その中から患者の病名を患者自身に決めさせていた(ただし、おそらくはちゃんと誘導はしていたとは思われる)。患者も人間だから自分の病名は自分で決めたいだろうというのが白鳥の弁。「極北クレイマー」で姫宮も利用。ただし姫宮はこの本の内容を完全に記憶している。
姫宮香織
海堂ワールドで最も魅力的なキャラかもしれない。白鳥の部下でいつも泣かされているらしい女性。その年の首席入省者。外部に隠れファン多し(白鳥に辛い目に合わされている者が多いということ)。厚労省の田口だそうだ。もし出会ったら気が合うことだろう。グチの言い合いで・・・。いや、田口よりずっと図太いが。小型の白鳥でもあるのだから。大柄で人形のように端正な顔立ち。メガネをかけている。病院に派遣されてきた彼女と初めて会った花房はチョウチンアンコウの目の前でひらひら揺れる疑似餌のぶぶんとそっくりな娘だと感じた。「ルージュ」では、翔子は見た瞬間に《〝立ちすくむ〟だの〝へばりつく〟といった、普段はあまり使用経験がない、文語調の珍妙な動詞がまざまざと浮かんだ。》で、翔子が教育係となった。速水すら恐怖するドジっこ。あっという間についた異名が「ミス・ドミノ倒し」・・・・パタパタパタ。やはりAiの信奉者。「極北クレイマー」ではひひ科の医師として登場。いや、雪だるまとして登場、かな?状況を一変させる爆弾。彼女はまたたく間に病院を支配してしまう。今中は、姫宮が美人なのは間違いないと思いつつなぜか美人と認めることができない。そして「超合金アンドロイド」のようだと考える。また、姫宮には、はみ出た部分がありそこにこそ彼女の本質があると本能的に感じている。
桧山シオン
彦根の「マリオネット」。どういうことかは不明。彦根とは「ヤマビコ・ユニット」と呼ばれているらしい。
兵藤勉
医局長。かつて田口を追い落とそうと画策したが、田口のつかみどころのない性格を読み違え自爆した。優秀な医師・医学者ではあるらしい。口が軽く、根も葉もないことを言いふらしまくるタイプ。忘年会の司会がうまい。
平沼雄介
「医学のたまご」。1年B組のいじめっ子。
平松
極北市民病院事務長。仕事がない日は市役所の手伝いをしている。室町院長とは仲が悪いもよう。当直日もじつは家に帰っている。顔の縦と横の比率が黄金比
福山
極北市長。お殿様気分。ピントのズレた行政。
藤田要
「医学のたまご」。東城大学医学部総合解剖学教室教授。
藤原真琴
不定愁訴外来の専任看護師。かつて病院のヌシ的存在で、退職後再雇用された。ものに動じない豪傑タイプだが白鳥だけには怒りを感じたもよう。病院の「生き字引にして爆弾」とか。
不定愁訴外来
田口の根城。田口をもじって「グチ外来」とも呼ばれたいる。教授ですら意のままにできない東城大学病院の聖域のひとつ。
別宮葉子/べっく・ようこ
白鳥の知り合いの新聞記者。まだ名のみの登場だがいずれ出てくることもあるのかも。「螺鈿迷宮」で出てきました。主人公の天馬大吉の幼馴染のようだ。どうも、彼に惚れているくさい。
辺見
極北市民病院の薬局長。薬局には似たようなのが三人いて今中は「薬局のダンゴ三兄弟」と名付ける。
本田
極北市の消防署長。

牧村瑞人
入院患者。中学3年の不機嫌な美少年。父親を憎んでいる。天然ジゴロの素質あり。手癖が悪いとウワサ。網膜芽種の手術を拒んでいる。白鳥、加納、玉村を次々に撃破した強者。
松井
総看護師長。
松田美代子
極北市民病院の事務員。華やかな笑顔の「極北市民病院のマドンナ」。
マリアクリニック
東京と神奈川の間にある産婦人科医。清川がここで訓練し、曾根崎理恵がその最期を看取ることになりそうだ。
水落冴子
「酔いどれ迦陵頻伽」の異名をとる有名な歌手。ある夜の出来事のあと入院してくる。田口以外のすべての人間がファンだと思われる。おそろしいことに白鳥ですらファンだった。
三田村優一
「医学のたまご」。クラスの優等生。医学オタク。
三船事務長
医療経済資源配分学のスペシャリスト。「病院長への直訴箱」を作った。名前は「ナイチンゲール」で出ていたが実働は「ルージュ」から。登場してみるとそんなにイヤな人物ではなかった。
妙高みすず
マリアクリニック古参で最後まで残った助産師。
室町
極北市民病院院長。赤鬼のような風貌。
桃倉
「医学のたまご」。藤田教室で薫のめんどうを見てくれる。
森野弥生
翔子の5年先輩の看護師。久保と同期。ふんわりした雰囲気で翔子に好意的。

八神
白鳥の上司。課長。品のいい男。「ミスター厚生労働省」と呼ばれている。
屋敷教授
帝華大学医学部産婦人科学教室の主宰者。
山咲さん
「医学のたまご」。薫の世話をしてくれるシッター。60過ぎのおばあちゃん。パパが直感で決めた。
山咲忍
ジーン・ワルツ」。少しだけ登場。いずれちゃんと出てくることもあるかな?
山咲みどり
ジーン・ワルツ」。55歳の妊婦でマリアクリニックの患者。理恵とは何らかの関係があるもよう。いま読んでる範囲内ではまだわからないけど、ま、たぶん理恵の母親かな?
結城
メディカル・アソシエイツの代表取締役

羅堂割烹
極北羅堂のみなさまに愛されて五十周年。極北市民病院御用達の宴会場。