よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

ある潜水艦の運命

夢を見た。

主人公は高性能潜水艦の艦長、おっさんだ。
ボクはその中には入っておらずただの視点だ。

艦長には妻と息子がいたがなんらかの理由で二人とも喪っているらしい。
一度にではなく妻に先立たれた後、息子も喪った。

艦長にはつねに鬱屈した想いがあるが任務はきっちりこなしている。

艦長には現在恋人が一人おり、さらに行きつけの喫茶店のウエイトレスがなにかにつけ世話を焼いてくれる。
いまのところウエイトレスとはまだたいした関係になっていない。
ただその娘の母性本能を艦長が刺激しているだけのようだ。
妻の幽霊はあなたは彼女を解放してあげなくてはならないと常々忠告してくる。

そんな日々の中、艦長は同型の僚艦とともにひとつのミッションを成功させる。
ある基地の破壊だったのだがその基地にはたまたま超超最新鋭の潜水艦が立ち寄っていた。
これまでの潜水艦の概念を覆すとんでもないヤツらしい。
基地の爆破にも軽く生き残ったそれに目をつけられ艦長たちは追跡されはじめる。
敵にはさらに、あらゆる潜水艦から恐れられているなにかが従っているようだ。

どうやらこの先僚艦は沈められてしまうようだが逃げはじめたところで夢は終わった。