よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

地震の予知は不毛か?

  • ロバート・ゲラー東大教授は日本という国には地震にかかわる断層が多すぎて予知は難しく「不毛だ」と主張しておられるそうです。
    • くわしくないのでよくはわかりませんがおそらくそのとおりなのでしょう。
  • 柳田邦男さんはどこかで「大災害、自然災害は、必ず常識を打ち壊すような形で起こる」とされているそうです。
    • これはまあ次のように考えられると思います。
      • おそらく人類は自然界から不断の(人類にとっては)攻撃を受けているのだろうと思います。
      • で、なんとかかんとか対応がハマった部分では防げているのだけど、なんせさまざまな形で、さまざまな方向から「攻撃」されているもんで、対応の穴のような部分を突かれて敗れてしまうのでしょう。
      • で、人間のやることだから必ず穴はある。
      • だから常に「意外」であり「忘れた頃にやって来る」となってしまう。
  • とはいえもしかしたら100年後、1000年後にはほんの少しだけでも地震予知の確率を上げることができないでもないかもしれない。
    • 予知の研究をやめてしまうとその可能性もゼロになるわけで。
    • もし予算的に許されるなら無理かもしれないとは思いつつも続けてみる価値はあるようにも思えます。
    • それに純粋に研究としては興味深いテーマのようにも見えます。
  • ゲラー教授はまた「予知はできなくても、予防はできる」ともおっしゃっているそうです。
    • これは間違いなくそのとおりでしょう。
    • 現実的に考えるならとんでもないことが発生しても・・・どんなふうに穴を突かれても・・・堤防が決壊しようが地割れが起ころうがなんとか無事でいられるだけの態勢を整えておくことにお金と知恵を注力する方がたしかにいいと思えます。
    • 科学研究ではなくあくまでも防災に意識を置いておくということ。