よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

片岡義男「文房具を買いに」

手袋を買いにいくほどの風情はない・・・

買った本。
ずっと単行本を買おうと思ってました。
マニアではないですが文房具好きなので。

読み終わりました。
ことに物欲はかき立てられませんでした。
文房具というモノの美しさは充分に堪能できるものの。

これはおそらく、とても私的な本なのです。
みんなに紹介してあげようというのではなく。

描かれている文房具に、その写真に、文章に、ポエジイのようなものを感じられるか、感じられないか。
著者のポエジイに共感できるかどうか。
それだけのこと。

ぼくについて言えば、ポエジイを共感できないでもない。
しかし、完全なシンパシイを抱けるわけでもないといったところでした。

それにしても、文房具好きなら持っていても損はない一冊でしょう。(2010.08.26読了)