よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

たったひとつの帽子

これは帽子だ。

ボクは帽子をあまりかぶらない。
だからこれがたったひとつっきりの帽子だ。

登山用品として。
ゴアテックス製、完全防水、通気性よしというスグレモノ。

なぜそういうものであるかというと
傘をささないボクにとってはこれが傘だからだ。

傘がなければ雨の日も狭くない。
アイツは世界にフタをする。
雨を軽い気分で楽しむためには必要なアイテム。

少しユルユルのサイズなのも同じ理由だ。
楽になるためのものなのだから。
だから風には弱い。
風が吹いてくると片手で抑えなくっちゃ。
それもちょっと気に入ってるしぐさだ。

なぜこの形なのかといえば
他の形の帽子はまったく似合わなかったからだ。
でもおかげでけっこう肩なんかも雨からカバーしてくれる。