よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

偏愛の10冊

特にお気に入りでいつも読んでる本を置いておきます。
ラインナップは絶対に動かないだろうと思われるのは半分くらいなので変更することはあるかも。

たった一冊(一セット)しか本を持てないとしたらこれを選ぶでしょう。
これは、人類史上もっとも愉しい本かもしれない。

中国の
古うい
酔っぱらった夢

もし高校生の頃に出会ってたら中国文学の方に行ってた可能性も。
でもその頃だとおもしろさに気づかなかったかもしれません。

訳はいくつか読んだけど柴田天馬さんのものがアダっぽくて好き。

この角川文庫版だと全四冊になるので訳者が同じだったと思う「ザ・聊斎志異」全1冊を買ってそれを書棚用にしようかとも思っているのですが、まだゲットしていません。

他の版で読んでいるけど1冊本の方がいいので、これを買おうかと思ったりしてます。



何かが失われたときに
たとえば 野生
たとえば 驚く力

自分が 複雑になりすぎたような 気がしたときに
鈍ってきたような 気がしたときに
開く本

いつも かたわらに ある

解説本の形を取ってはいるが 詩集といって充分なだけ詩が入っている

素朴で 豊か


これは 招待状です。

さあ 動物たちとの 詩的なお茶会へ。

ゾウも リスも 同じ大きさ。

お茶を飲んだり 話したり

文通したり。

そして だれも死なない。

どこかせつなくて 詩的で

ちょっとテツガクふう。


アタゴオルは猫と森の世界。
不思議でちょっと残酷なところもある。

いつかアタゴオルに行ってみたいと思っています。


稲垣 足穂
ブッキング
発売日:2003-11-29

意外に凶暴なお月さまや、流星とたのしく遊んでる紳士。

以前、どこかの書評で「文芸絵本の究極」って書いてた。そう思う。
何度でも繰り返し読みたい。
そんな絵本。

たむらしげるさんの絵は稲垣足穂さんによく似合う。
というより、
これはすでにたむらしげるさんのものだ。


眠りにつく前の5分間
この本を開いて
時空の旅に出る
日本もわるくない

何度繰り返して読んでも大丈夫。
常に「いま読んでる」で「読み終わった」にならない本。
一生つきあえます。
コストパフォーマンスはとてもいいのではないでしょうか?

もしかしたら、すでに全部読んでいるかもしれませんが、「永久に読み終わらない書」として「積読」に。


「老水夫行」と「忽必烈汗(クブラ・カーン)」がお気に入り。
何度読んでも飽きない。


死ぬほどおもしろい。
もしまだ読んでいない人がいるなら、その人はこれからこの愉しい物語を本当に新鮮な気持ちで味わえるんだと、うらやましくなる。
もう、何度繰り返して読んだかなぁ。


あなたもカフェ・アルファで
ほんわりしてみませんか

ミックス。
沈みかけた日本(本当に沈みかけている)。
終末の気配が漂っている。
とある岬で喫茶店をいとなんでいる女性アルファさんはアンドロイドなのでした。
めったに客は来ませんが、まわりのみんなとのんびり暮らしています。
月琴を弾いたり、いい風景見たり、雷に打たれたり、お散歩したり。

ほわほわします。常に手が届くとこにおいといて、疲れたら読みます。


鳥山 石燕,稲田 篤信,田中 直日
発売日:1992-12

ちょっとコワくて 愛すべき隣人たちとの 再会

妖怪画集では、何はなくともこの一冊は持ってないと。

妖しさおかしさがシンプルな線で描かれてます。

夏の夜更けにとろとろ眺めているのにふさわしい妖怪画集です。

絵に付されている ちょっとした説明にも味がある。