よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

兵庫県民と静岡県民の地震に対する意識調査

神戸新聞2011.01.13朝刊。
神戸新聞静岡新聞ひょうご震災記念21世紀研究機構の行動調査。

興味深いです。
すでに大震災を体験してしまった兵庫県民と、長年東海地震に備え続けている静岡県民ではけっこうズレが見られます。

大きな特集で詳しく説明する余力はないですが、日頃の地震に対する備えでは静岡県民の方が意識が高い。
さまざまな項目でおおむね静岡県民の方がきっちり準備しているようです。
兵庫県民は「すでに断層が動いたから」とか「なんとなく」とかいう理由で今後10年は大きな地震はないと感じているようです。
なかなか危険なことです。
阪神・淡路大震災のときも地震研究者はけっこう「関西でも危険はある」と訴えていましたが、正直なところ多くの人は真剣に受け止めていなかったと思われ、それが被害を大きくした面もあるかもしれません。

しかし、ライフスタイルに関しては兵庫県民の方が震災対応になっているようです。
室内にものを置かないようにし素早い脱出が可能な暮らし方になっているようです。
また近隣へのコミュニケーション意識も兵庫県民の方が高くなっているようです。
これらは体験から変質したということになるのでしょう。

あと数日であの日から16年。
関西に暮らす人間として忘れているわけではありませんが、非常持出しなどがおろそかになりつつあるような気はしています。
風化・・・
頭のどこかでちゃんとしなければと考えて入るのですが。