よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

環境と無関係な進化

朝日・大阪版2010.10.22夕刊。

大阪大の四方哲也教授らの実験にて。

大腸菌を7500世代以上培養して。

最適な温度で培養した大腸菌を、その後少しずつ過酷な環境(温度を高めていく)で培養していくとある時点から急速に変異の発生率が高まったそうです。
そのとき高温に有利な遺伝子が変異すると考えられていたが、遺伝子の働きに影響を与えない部分の変異が増えて多様化していたそうです。

要するに、厳しい環境に投げ込まれると変異はしやすくなる。
しかし、変異というものは環境とはおかまいなしに、つねにランダムなものなのかもしれず、ただ多様化していく。
それによって、その中からたまたま環境に合致した連中が生き残るということなのかもしれませんね。
適者生存ということなのだと思いますが。
個人的にはそうなんではなかろうかと考えているので、今回の実験に興味をいだきました。