よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

珈琲的な人びと

IMG_8549.jpg北國新聞2010.08.16夕刊。廣瀬幸雄「我が輩は珈琲博士」より。

コーヒーの神様と呼ばれた井上誠さんと出会ったときの話。
おもむろに
「廣瀬君とやら、聞こえないか」
「な、何が」と聞き返す著者に
「コーヒーが、きみにいろんなことを言うとるだろう」

困った御仁です。
でも、魅力的。

著者の廣瀬幸雄さんという方は工学博士だとかで、コーヒーをいれるときの重心の位置がどうだとかこうだとか、わけのわからんことを書いておられて、とてもおもろいです。
深いんだか、そうでないんだか・・・

あまり関係ないけど、かつて「珈琲・九百九拾五圓」という本を読んだことを思い出しました。いまでもウチのどこかにあるでしょう。
茜屋というバカたかいコーヒーを出していた店の、半ば社史かもというようなもの好きな一冊。
御主人の船越敬四郎さんが著者。

なんでこんな高いコーヒーをつくれるんやと不思議に思ったのでつい購入。
ちょうどぼく自身コーヒーに凝ってた時期でもあって。
自分でネルを買ってきていれてたもんなあ。

結局今では、キャンプ用のパーコレーターを使ってグツグツ煮込んだような大ざっぱなコーヒーが好みになって、ドリップでいれた上品な味はちょっと物足りなくなったりしていますが。

それはともかく。
なぜか困ったことになる人が多い飲料です。