よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

メモは楽しいのだけど

琉球新報2010年2月28日の一面コラム「金口木舌」が面白かったので全文引用させてもらいます。新聞社のサイトからはいつなくなってしまうかわからないので。

  ・「金口木舌」のページ

 県経営者大会で興味深い経営戦略を聞いた。1900人の社員に毎日、最大127文字の「三行提報」という日報を出させ、経営への意見をくむ取り組みだ
▼ バーコードの読み取り機の分野で高いシェアを誇るサトーの藤田東久夫経営顧問が、刻々と変わる現場の状況を「たった三行の情報で」収集し、会社を1部上場まで急成長させた軌跡を語った
▼藤田氏は「朝令暮改こそ経営の神髄だ」と言い切る。社員の問題意識に信頼を置いて素早く経営に反映させ、「朝令暮改」をプラスに意義付ける新鮮な発想が印象に残った。毎日出す提報のために、思い浮かんだことをメモにする社員が多いそうだ
▼経営者大会を含め、経済取材では講演会や討論会が毎日のようにあるが、メモを取る参加者が少ないことが気になっている。全国で多くの講演をこなす政治学者が「沖縄はメモを取る人が少なくて、反応が見づらい」と言っていた
▼貴重な時間を割き、聴講料を払って参加するからには、成果はしっかり持ち帰りたい。「重要な話は頭に残る」という人もいるだろうが、聞きっ放しでは心もとないのではないか
▼メモは限界がある記憶を再構成し、有益な情報として機能させる。変化が激しく先の見えない時代の中で、経験知と創造性を広げ、新たな挑戦に生かすためにも、メモを取る習慣を大切にしたいものだ。

    ・http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-158363-storytopic-12.html

どこに興味をひかれたかというと、経営云々の部分もけっこう「なるほど」と思ったのですが、それよりも。
「沖縄はメモを取る人が少なくて」の部分だったりするのです。
なんかなんでもかんでもメモしておくのっておもしろいと思うのですけどね。
なんというか、脳の拡張機能という感じであとから見てるとなにかが見えてくるような気もして。
自分が見えてくるんでしょうね。
同じことを見たり聞いたりしていても人によって異なるメモになるでしょうし、較べてみたらその辺も楽しめたりします。

沖縄の人は良い意味で大雑把なところがあるのかもしれませんね。
「メモなんていらねーや」っていうさっぱり割り切った態度にもじつは憧れたりするのです。