「本道ではない」ことには魅力的なものが多い。
具体例をたくさんは思いつけないがたとえば、
さをり織りは、織物でありながらきちんと織らなくてもいい。
織物の本道ではない感じだ。
少しくらい乱れてもそれでいい。
味になる。
いや、むしろ乱れがある方がただしいさをり織りなのかもしれない。
その人らしくなるから。
絵手紙も似ている。
絵でありながら、下手でいい。
下手こそいい。
俳優さんや芸術家には魅力的な本道はずれが多いかもしれません。
個人的には、時計でありながらきっちり時間を示さない、本道から外れた時計なんてけっこう好きですが。