よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

モネかもしれない


  • 又聞きになります。
  • 神戸新聞2009年02月07日夕刊 1面コラム「論説さろん」 署名(樹)より
  • 山田太一さんは、自分とは《肌合いの違う作品だと》「あ、モネかもしれない」と考えるそうです。
  • 印象派の巨匠モネは当初悪評の集中砲火を浴びせかけられましたが、その後逆転。人々は魅了され始めます。
  • 自分とは異質なもの、自分は受け入れにくいもの、もしかしたら、それはモネかもしれないのです。
  • 自分にはわからないけど、もしかしたら素晴らしいものなのかもしれない、普遍性があるのかもしれない。
  • 芸術作品にかぎりませんね。サラリーマンの仕事でも、部下の「しょーもない」とか「突飛」とか思える案、実はやってみると大成果を上げるものかもしれません。
    • 完全に理解できる範疇内でいろいろ足りないというようなものは、たしかにどうでもいいわけですけど。《だから山田さんは、どれほどうまい脚本であれ、自分とよく似た作風ならさして興味はない。限界が見て取れるからだ。》
  • 個人的には、いろんな考え、いろんな価値観があるから世の中おもしろいと思っていますので、異質なものを即座に切り捨てることは絶対にしていないと思います。
  • むしろ、自分自身の考えはあまり重要視していません。どこかで勝手に出てくるし。異質な発想・表現を生かしたいものと思っています。
  • 生物多様性の発想がどこかで内部に根付いたような気がします。
    • 生物はこんなにたくさんの種類があるから、もしいつか環境の激変が起こったとしても、おそらく全生物は絶滅せず何かが生き残るだろうという感覚。