よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

エーリッヒ・ケストナー「人生処方詩集」の項目一覧

「人生処方詩集」は悩んだり苦しんだりする人生の各シーンで、こういう症状ならこの詩を読みなさいよ、と処方してくれるちょっぴり苦いお薬なのですが、「どんな場合に」というのにどんなのがあったかネットで調べたのですが、すぐ検索はできなかったので、じゃあ自分で作っておこうと思ってここに置いておきます。

年齢が悲しくなったら
貧乏に逢ったら
知ったかぶりをするやつがいたら
人生をながめたら
結婚が破綻したら
孤独に耐えられなくなったら
教育が必要になったら
怠け癖がついたら
進歩が話題になったら
他郷にこしかけていたら
春が近づいたら
感情が貧血したら
金が少ししかなかったら
幸福があまりに遅くきたら
大都会が厭になったら
ホームシックにかかったら
秋になったら
青春時代を考えたら
子供を見たら
病気でくるしんだら
芸術に理解がなさすぎたら
生活に疲れたら
恋愛が決裂したら
もしもあなたが若い娘だったら
母親を想ったら
自然を忘れたら
問題が生じたら
旅に出たら
自信がぐらついたら
睡眠によって慰められたかったら
夢を見たら
不正を行ったら、あるいは不正を受けたら
天気が悪かったら
冬が近づいたら
善行が利子をもたらすと思ったら
同時代の人間に腹が立ったら


参照したのは、ちくま文庫版、小松太郎訳です。


人生処方詩集 (ちくま文庫)
小松 太郎

4480022716

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